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Macで簡単ビデオ編集

 素材を取り込む時の注意点

 さて、録り貯めたビデオテープをDVDに起こすにはまず、内容を全部調べなくてはならない。
 まずはビデオテープの内容を全部調べて手作業でインデックスを書く。

 テープのインデックスさえきちんと書いてあれば、中身を見る前に
 捨てるか残すかの判別ができる。
 何も書かないと最初から全部解析する羽目になり、特にテープの本数が多い人は
 これだけで挫折してしまうことになる。 
 タイトルとジャンル、収録時間と録画モードは必ず書いておきたい。

 我が家では、保存状態の悪いテープがいくつか見つかった。
 テープに傷があったり、同期信号がフラついているものもあった。
 DVコンバーターは画像の同期信号を利用して音声と映像をシンクロさせるから
 こいつが不安定だと非常にまずい。
 前述のGV-1394TVではコピーガードが誤動作して動かなくなる。
 場合によってはスタビライザーを使ってノイズを消したり、強制的に同期信号を送り込んで
 安定化する必要が出てくるかも知れない。
 変な飛び道具で画像をイジるのは好きではないが、時にはそういう手段もアリだ。
 少々出費が増えようが何だろうが、二度と手に入らない映像ソースが
 あるのなら、使える手段は何でも使い、徹底的にこだわるべきだ。

 片面1層のDVD-Rにはおよそ120分までの映像が収録できる。
 しかし市販のDVDでは、本編が90分を超えたあたりで片面2層の製品が増えてくる。
 収録時間は圧縮率を上げればもう少し欲張れる場合もあるが、画質との兼ね合いで
 この辺が妥当なラインになる。
 我が家で使っているiDVDやToastの場合、画質を最優先すると約60分がボーダーラインになる。
 画質にこだわって60分近辺で抑えるか、時間を欲張って120分入れるかは
 素材の内容で決めれば良い。
 参考までに、30分の番組をCMカットすると20分から25分程度になるので
 その辺も頭に入れておくといいだろう。

 おおよそのプランが決まったら取り込み作業に入る訳だが、取り込み中はモニターの絵や
 音声の状態をよく確認して、ノイズや異変がないか見ておくこと。
 アナログ信号だから、信号の伝達が完全でなければ画質は落ちるし、音声ラインでは
 外来ノイズを拾ってしまうこともよく起きる。
 取込み中にヘッドフォンでよく音を確かめないと、完成したDVDを見て後悔する。

 iMovie 5では、取り込んだ素材のことをクリップと呼んでいるが、クリップ1個あたりの
 収録時間は最大60分で、これを超えた分は別のクリップへ分割されてしまう。
 中途半端な場所で分割されると編集しにくくなるので、60分を超える素材を取り込む時は
 どこかキリのいい所で分けておくこと。
 2時間の素材だと30分おきに4つに分けると編集しやすくなる。

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