基礎訓練室

この部屋では、紙飛行機を始めて飛ばす方に、紙飛行機の基本的な調整について説明します
紙飛行機は、模型飛行機の中で、フリーフライトと呼ぶ飛ばし方になります。
フリーフライトは文字通り、手から離れた後は、すべて飛行機の都合と、その時の風等の
条件で勝手に飛ぶ形式です。
訓練室といってもRCの様に、その時どの様にコントロールするかと言う操縦の訓練では
有りません。
紙飛行機は、「どの様に調整して飛ばすか」で結果が決まってしまいます。 また、紙ですから
その時の湿度などでも、微妙に変化します、したがって、毎回、その前の飛行の状態を観察して
「何処を、どの様に調整すれば良いか」を判断して調整します。
この「微妙さ」が、実は大変面白く、奥の深い遊び(競技)になるのです。
模型と言っても、空を飛ぶ原理は、実際の飛行機(グライダー)と同じですから、すべて理にかなった
調整が必要になります。
ここでは、その基本を説明いたします、ここで説明される事が基本で、どの様な飛び方も最終的には、
これ等の組み合わせで解決できるものです。

説明の前提として、「良い設計の機体を、正しく作った機体」について説明されています。
例えば、「ホワイトウィングの機体を正しく作った場合」です。
ホワイトウィングの多くの機体は、二宮先生が設計して、実際に飛行改良されたもので、
「正しく作り、正しく調整すれば、必ず飛ぶ保証」があります、にも関わらず多くの場所であまり
良く飛ばす事が出来ないでいるケースを眼にします。
これ等は、「説明書をよく読んでいない」「読んでいても理解していない」場合が殆どです。
これは非常に残念な事です、特に子供さんの場合、失敗すると一度で興味を失い、
2度と振り向かないケースが多いようです。 これでは折角のチャンスを逃がし科学する心の
芽を潰しかねません。 ここでは何とかそれらを解りやすく説明しようと計画してみました。
決して完全な物では有りません、説明の解りにくい点や、万一間違いなど有りましたら、
是非ご協力下さい。

ゴム方パルトの場合

この様にカタパルトを
引き斜め上に向け
機体は写真の様に
外側に傾ける。

視線はゴムの延長に

原因: 主翼のアンバランスが原因
対策: 機体を正面から見て、左右の主翼の状態を同じ様にする。
     上になった側の主翼のエルロンを上げるか、下になった側のエルロンを
     下げる。 まれに、尾翼のアンバランスも有るから同時に調べる。
     上反角の不足も有るので、僅かに上反角を増やす。     

原因: エレベーターが少し下がり気味です。
     重心位置が前になっている。

対策: エレベーター(尾翼の後端)を僅かに上げる(紙一枚分と思って下さい)か
     現在の重心位置を調べ、機首の錘を少なくして、重心を後にずらす。

上の図は、機体を上からと、横から見た図です。着色した部分が機体をコントロールする部分
実際の機体には、この部分に操縦できる、可動部分があります。
主翼の、この部分はエルロンと言い、機体の左右の傾きを調整します。
尾翼の、この部分はエレベーターと言い、機体の上下向きの調整をします。
垂直尾翼の、この部分はラダーと言い、方向を調整します。
紙飛行機には、この部分に明確な区切りはありませんから、これからの説明でエルロンと言うのは
主翼の後の端。 エレベーターは尾翼の後端。 ラダーは垂直尾翼の後端。と理解して下さい。
これからの説明で右左は、貴方が紙飛行機に操縦士として乗った状態で表現します。

機体の調整する部分の説明

エルロンの働き: エルロンは動作と反対の動きをします。
   例えば主翼左のエルロンを下げると、主翼左が上に上がり右が下がります。
   左右同時に、下げると機首を上げる働きをします、反対に上げると機首を下げます。
エレベータの働き: エレベーターは基本的に左右同じに調整します、下げると機首を下げ、
   上げると機首を上げます。
ラダーの働き:  ラダーは左に曲げると飛行方向を左に、右に曲げると右に旋回させます。 
  

この3つの基本的な働きをシッカリ記憶して下さい。 これ等の組み合わせで色々な飛び方を調整
出来ます。 大切な事が有ります、調整に慣れるまで、一度に調節するのは1箇所として下さい。
慣れれば、一度にあれこれ調整できますが、なれないうちに一度に数か箇所を調整すると、
何が原因で変化したかが、解らなくなります。

手投げの場合

機体の重心付近を持ち
写真の様に斜め上に
サイドスローで投げる
機体は外向きに倒す。

視線は投げ上げ方向に
機体を放すタイミングに
慣れてください。

発射のスタイルは、面倒な説明より、写真を参考にして下さい。どちらも右利きの場合です。
左利きの場合は反対になります。
飛行機の傾け方、発射する角度に注意して下さい。
この様にして発射すると、基本的な調整をした機体は、右回りに旋回して上昇しますが、最高点から
左回りに旋回しながら滑空します。 上手に調整すれば、高さは30m以上に昇り30秒程度飛びます。
まれにサーマル(上昇気流)に乗ると、そのまま上昇を続け、ついに見えなくなってしまう事もあります。
これを「視界没」と言います。 機体が無くなるのは残念ですが、気分は最高です。
さあ、貴方も視界没を目指して楽しみましょう。

この様に飛行するようになったら、基本調整は完了です。
実際に手投げで、或いはゴムカタパルトで発射した場合は、速度の問題でまだ、色々問題が出る場合もある。
しかし、基本的には、今までしてきた調整を応用すれば良いのです。

それでは、最後の調整をしましょう。 
貴方は右利き、それとも左利き、どちらでしょうか? 説明は右利きを前提にします。左利きの方は右を左と
読み替えて下さい。

ここでは、
旋回上昇法と言う方法を説明します。
今まで説明した方法では、紙飛行機(グライダー)は、スムースに真直ぐ飛ぶようになっています。
もしも。このまま飛ばした場合、紙飛行機は1方向に真直ぐ飛んでいって、最悪の場合紛失してしまいます。
右利きの貴方は、真直ぐ飛ぶようになった機体の主翼右のエルロンを、ほんの僅か下げてください。
試験飛行の方法で、静かに飛ばしてみてください、機体は真直ぐ飛ぶのを止めて、ユックリ左に向きを変えて
飛ぶはずです。 その程度は地面に着くまでに、真横に向く程度に調節して下さい。

その6  スーと、なだらかに真直ぐ、5m以上飛ぶ(もっと飛ぶ場合もあります)
      この状態が理想的な状態です。

原因: 最悪の原因です。基本的に
     工作の失敗、主翼、尾翼の
     激しいよじれ。
     はなはだしい重心位置不良
     などが有ります。

対策: 始めから見直してください。

原因: 1の場合と同じですが、1の場合より程度が激しい、エレベーターの下がり、
     重心の前過ぎが原因です
対策:
 1と同じ調整を、少し大きく調整します。

その2  離した直後、上向きになり、急に下向きに向きを変えて、ストント落ちる。 あるいは、
      ユックリ上向きになり、波乗りの様に上がったり下がったりして飛ぶ。

それでは、基本調整の試験飛行をして見ましょう。 試験飛行は風の無い時、或いは室内でします。
飛ばしてみて、どの様に飛んだかシッカリ観察して下さい。
色々な飛び方をしますが、代表的な飛び方をアニメーションで示して有ります。
自分の機体が飛んだ様子が、一番近い飛び方のアニメーションの部分に、その原因と対策がしめして
あります。 その対策をしてから、再度、試験飛行をして下さい。

試験飛行の条件: 
 機体の重心付近を持ちます。 目の高さから水平に前に押し出す感じでそっと投げてください。
 決して激しく投げないで下さい。 良く飛び方を観察します。

飛ばしてみる:

原因: エレベーターが上がり気味です、 或いは、重心が後ろ過ぎます。
     その程度は、動きがユックリか早いかで判断します。
対策: エレベーターを下げます。或いは、 機首に錘を追加します。

   その3 離したとたんに急速に降下して、3から4m程度で降りてしまう 

その4  スーと飛んで、左か右、どちらかに傾いて、そのまま落ちてゆく。

その5  いきなり足元に墜落する

以上の様な飛び方は、何れも不都合な原因のある飛び方です、 これ等を対策にそって調整すると
次に上げるような飛び方になります。 いずれにしても調整は根気良く少しずつして下さい。
あまり大きく調整すると、 終いにはどうして良いか解らなくなります。

手投げとゴムカタパルトの発射方法

参考: 少し風の強い日は、風を背中に受けるように立ち、風に機体が横になるような向きで発射します。                                      

色々な飛び方:
  その1  スーと飛んで、途中から下向きに変り、 ストンと落ちるように飛ぶ。