バランス確認治具
 
  意外に注意を払われない問題に主翼の重量バランスがあります。
   紙飛行機の様に超軽量の機体では、前後のバランス(重心)も大切ですが、
   左右のバランス(重量)は意外に気にする人は少ない。 これは主翼の調整で
   ある程度カバー出来るから、おおむねその方法で解決されている。
   しかし、垂直上昇機の様に上反角の少ない機体においては、致命的な欠陥に
   なることも少なくない、これらを解決するために私の使っている手作りの治具を
   紹介しましょう。
 
   形状は写真から判断してください、材料はバルサ板(加工が簡単なので)です。
   特徴は、紙飛行機の主翼最大弦長はせいぜい60mm程度ですから、長さ60mm
   の衝立です。これは二枚のバルサ板の間に、オルハカッターの刃を背面を2mmほど
   出してサンドウィッチしてあります。

   完成した主翼を、上反角の折り線に併せて裏返しに、ここに乗せて左右の重量の
   バランスを確認します、バランスが崩れている場合は、重い方を輪郭にそって、
   サンドペーパーで削り、徹底的にバランスを取ります。
   また、U字状の衝立は完成機の重心確認に使用します。
   機体の形状にもよって可能な物と不可能な物がありますが、出来れば完成機体も
   この治具でバランスを確認して左右の重量バランスを取ります。

   10cm角程度の小さな物ですから、机の上に会心作の機体を重心合わせして置くと、
   一寸したモビールアクセサリーにも利用できます。

   中央の衝立上部の拡大

      全体の様子

主翼の左右重量バランスの確認時

   重心位置の確認をする時