用紙(ケント紙)の方向性
紙には製造した時の方向性が有ります、ロール方向は製造する時に巻き取られる方向です、
紙の繊維はこの方向に向く性質が有りますから、ロール方向には腰が強く、それと直交する
方向では弱いのです。また、湿度による伸縮はロール方向に少ないのです。
紙飛行機を作る場合、このロール方向に、翼の長手方向(翼幅)を取ると、後で変形が少ない
と言う利点が有ります。
一般的に、方形の紙の長手方向がロール方向になりますが、必ずそうだとは言えませんから、
作図する前に確かめましょう。
方向テストの結果
左は1cm角の小片ですが解ります。
檜、バルサ等を胴体にする場合、材料の選び方は最初の問題であります。
檜材等は日曜大工店などで購入することになるが、良く目の通った材料を選びます。
木目が斜めの物、裏から表に目が抜けている物は、すぐに折れます。
檜材の場合、数本が袋入りになって売られるケースが多いですが、これは避けましょう。
経験的に、使えない物が高率で入っています。1本づつばら売りしているお店を発見するのが先決です、お店屋さんには悪いのですが、良い物だけ選んで買います。
私は、檜材の2X5mmをよく使いますが、ばら売りしているお店に行ったときは、在庫のすべてをチェックして、まとめ買いしております。
バルサ材も同様で、良く目の細かい物を入手します、バルサの場合は模型店などに、特別に
航空用とされたバルサが有ります、価格は多少高いですがこの方が良いです。
檜の場合は、大概、間伐材などから作られますから、やむをえないのですが、幅が大きいほど目の状態の良い物が有ります。 2X10mm 2X15mmなどから削り出す方法も有ります
慣れれば、手で曲げてみれば解りますが、
僅かな部分(1cm角程度でもOKです)を
切り取り、一面を濡らして見ると、
一方だけ曲がります、この曲がらない方向が
ロール方向です。
紙飛行機用に作られたAGケント紙には、
説明書に方向が示してあります。
(AGケント紙の場合は必ず長手方向になって
おります)。
切り端でまだ使えそうな紙には、鉛筆で方向を
メモして置く習慣を着けましょう。
特に2枚合わせにする場合(主翼と主翼補強
のように)2枚の紙の方向が違うと、悲惨な結
果になります。
木製胴体用材料の選び方