作:冬木洋子
原案・タイトル画像・方言指導:めらけんじ

<はじめに>

・この作品はフィクションであり、実在の人物・団体・事件・地名・伝説等とは一切関係ありません。(実在の地名が出て来ても地形や位置関係が改変されていたり、本当にあったことと嘘八百が渾然一体となっていますので、いろいろと、決して真に受けないでください)
・たぶん千葉県民にしか分からないネタが満載ですが、気にしないでください。
・郷土愛が炸裂しておりますので、ご注意ください。



<前半>


 ここは東京ネズミーランド。
 東京湾の埋立地の上に蜃気楼のように出現したカラフルな夢と魔法の王国を、カップルや家族連れが楽しげに歩いている。
 その時、突然、パークの向こうの海から、巨大な怪獣が、ヘドロに塗れた姿を現した!
 黒くて丸い大きな耳、ふざけたニヤニヤ笑いを浮かべているかのように大きく裂けた口を持つ、禍々しく凶暴なその姿――。

『浦安沖に怪獣が現れました! あ、あれは……ネ、ネズミ?』
 全国のテレビやビルの街頭スクリーンに、巨大なネズミ怪獣の映像が映し出された。
『ネズミです、巨大な黒いネズミです! ネズミ型の怪獣が、東京湾から埋立地に上陸し、東京ネズミーランドに迫っています!』

 平和なテーマパークは、たちまちのうちに混乱の坩堝と化した。
 出口に向かって押し合う人々の中で、タカシは、転びそうになった恋人を抱きとめた。
「麗子、大丈夫かっ!」
「タカシ君、怖い!」
 ひしとしがみつく麗子を守るように抱きかかえながら、背後をふりかえるタカシ。
 ちょうどその時、おとぎの城の向こうに、巨大な黒い化けネズミが、まるで人間どもを嘲笑うかのように、ぬっと顔を出した。

 誰かが怯えた声で喚いた。
「ウルトラマン、ウルトラマン・チバは来ないのか!」
「ウルトラマンさえ来てくれれば、あんな怪獣、一発なのに!」
 すぐに、悲痛な叫びが応える。
「だめだよ、ここは東京だもん! ウルトラマン・チバは千葉県しか守らないんだ!」
 その叫びを聞いた群衆は、はっと息を飲んだ。
「そうだ、ウルトラマン・チバは千葉県内じゃないと出現しないんだ……」
 人々の間に、じわじわと絶望が広がってゆく――。

 その時。
『チヴァッ!』
 力強い掛け声と共に、ウルトラマン・チバが埋立地に降り立った!

「あ、ウルトラマンだ!」
「ウルトラマン・チバだ!」
 ウルトラマンを指差して口々に叫ぶ人々。
「えっ、どうして? ここは東京ネズミーランドなのに」
「あっ、そうか! 東京ネズミーランドは、東京じゃなかったんだ。実は千葉だったんだ!」
「うっそぉ。だって、『東京』ネズミーランドじゃん?」
「ネズミーランドの所在地は実は千葉県浦安市なんだよ!」
「えっ、そうだったの? 知らなかった! なんだ、ここは千葉だったのね!」
「千葉でよかった……」
「助けて〜ウルトラマン〜!」
「助けて、ウルトラマン・チバ〜!」

 ウルトラマン・チバはネズミ型怪獣の往く手を阻み、海岸に押し戻した。
 なおも上陸せんとする怪獣を、自らも膝まで海に浸かって押し戻す、その、頼もしい勇姿。
「ウルトラマン、がんばってー!」
 人々は逃げることも忘れ、固唾を呑んでウルトラマンの戦いを見守り、声援を送った。
「なあ、麗子、ウルトラマン・チバ、かっこいいなあ……。あ、チェンジした! すげえ。あれは安房タイプだぞ! そうか、安房タイプは水中戦が得意だもんな! 俺、ウルトラマン・チバのフォルムの中では安房タイプが一番好きなんだ。ほら、あの全身白づくめの姿、海女に似てるだろ? 俺のばあちゃんは海女だったんだよ。千葉県民の血が騒ぐぜ!」
「えっ、タカシ君、東京都民でしょ?」
「あっ……。いや、ばあちゃんは房州の海女だったけど、俺は東京生まれで……、ああ〜っ、おいねえッ!」
 しどろもどろに言い訳しながらも目はウルトラマンの戦闘に釘付けだったタカシは、ウルトラマンの危機に悲鳴を上げた。
「ウルトラマンがあぶねっど! あじょした、そこだ、おっぺせ! チバ・スラッガー出せ! いいぞ、敵はちゃっけーぞ、あんとんねっぞ、あんがどうでん、あんでんかんでん、おっぺせ、おっぺせ! うんならかしておっぺせ、けったぐれ、かっくらせ、がんばれ、ウルトラマン・チバ!」
 興奮のあまり、いつのまにか方言丸出しで声援を送るタカシ。
 その様子を隣で見ている麗子の目がどんどん冷たくなってゆくことに、観戦に夢中のタカシは気付かなかった。


 人々の声援の甲斐あってか、やがてウルトラマン・チバは怪獣に勝利を収めた。
 ふらふらと沖に逃げた巨大ネズミは、すぐに力尽きて水しぶきを上げて倒れ、そのまま、海中に没して見えなくなった。
「やった〜、強いぞ、ウルトラマン・チバ!」
 人々の歓声がこだまする。

『チヴァッチ!』
 歓呼の声に送られて飛び去ってゆくウルトラマン・チバ。

 熱狂する人々の中、タカシは目を輝かせ頬を火照らせて麗子を振り返った。
「なあ、麗子、ウルトラマンチバ、カッコイイよな! 俺、千葉県民でよかった〜!」
「……タカシ君、生まれも育ちも港区っていってたじゃない!」
「えっ!?」
「嘘だったのね! 本当は千葉県民だったのね! 私を騙していたのね! タカシ君が、タカシ君が、千葉県民だったなんて……。さよならッ!」
「ええっ? ちょ、ちょっと待ってくれ、麗子、嘘をついたのは俺が悪かった、謝るから、ちょっと待て、これにはワケが……」
「言い訳なんか聞きたくないわ! 千葉県民だなんてサイテー!」
「あ、あんだお、嘘ついたのは悪りぃったっけんが、あんで千葉が悪りぃんだお、おっさ、俺は生まれも育ちも千葉だっけお〜、菜の花体操も知ってっし、勝浦音頭も踊れっし、缶コーヒーならマックスコーヒーだっけんが、それのあ〜んがおいねっぺよ! 千葉県民だっていいでん! あ、ま、待ってくれ、麗子〜!!」
 去ってゆく麗子を追って走り出そうとしたタカシは、落ちていたポップコーン容器につまづいて道に倒れた。
 麗子の後姿に向かって手を伸ばしながら絶叫するタカシ。
「なんだよ〜、千葉で悪いか〜!!」
 たまたま横にいた知らない人がタカシの横に膝を付き、肩を叩いて慰めた。
「悪くないよ、千葉だっていいんだ」
 顔を上げたタカシに、周囲の皆が次々と優しく声をかける。
「そうだよ、千葉でいいんだよ!」
「千葉でよかった!」
「千葉サイコー!」
 口々に声をかけてくる人々の輪の中で感極まって呟くタカシ。
「……そうか、千葉でよかったんだ!」
「そうさ、千葉でいいのさ!」
「千葉でよかった、千葉県万歳!」
「うふふ、あはは……」
 タカシのまわりで、暖かい拍手が沸き起こった。
 重なる群集の歓声。
 いつのまにかタカシは、みんなと一緒になって涙を流しながら歓声を上げているのだった。
「ありがとう、ウルトラマン・チバ! ありがとう千葉県!」
「千葉でよかった、ビバ、千葉県!」
「さあ、みんな、夕日に向かって走ろうよ!」
 その日、東京ネズミーランドでは、千葉県民も他都道府県民も外国人も、みな、手を取り合い、肩を組み合い、涙を流して千葉を讃え続けたのだった……。



 その夜更け。
 車もほとんど途絶えた深夜の東京湾横断道路『アクアライン』。
 その、橋梁部分の裏の配管を、東京側から千葉に向かって人知れず伝ってゆく黒い影があった。
 それは、無数の黒いネズミの群れ。
 赤い目を不気味に光らせた黒い大ネズミたちが、チイチイと鳴き声を洩らしながら一群となって不気味に蠢き、千葉に迫る。
 木更津市金田に上陸したネズミたちは、そのまま、人気のない高速館山道の路肩を、黒い波が打ち寄せるようにひたひたと南下し、あるところまで来ると道路を逸れて沿道の草むらに紛れ、周囲に広がる房総の山野にひそやかに吸い込まれていった。
 ネズミたちが目指した先は、鹿野山《かのうざん》山麓、六手《むて》集落。

 その、山間の集落の、一軒の民家の裏に佇む小さな社が、その夜、小さくカタカタと鳴動した。
 社を守るように張り巡らされた注連縄を、そして、社の扉の合わせ目に封印のように張られたお札を、どこからともなく集まってきた赤い目の黒い大ネズミたちが寄ってたかって脇目も振らずに齧っていたのだ――。



 ここは千葉県立科学特捜隊『NUTS』の本部。
 NUTSとは『成東《なるとう》町植木・鳶職人連合』を前身とする地球防衛組織である。
 かつて、日本が宇宙怪獣の侵略の危機に直面したばかりの頃、高所作業で勇気を培った男気溢れる植木・鳶職人たちが郷土の防衛の為に手を携え、国や県に先駆けていち早く自衛組織を結成し、町内のみならず近隣町村にまで名をとどろかせた。そして、その後、県が郷土防衛に重い腰を上げた際に、千葉県の組織に組み込まれ、今では県立の対怪獣防衛軍となったのであるが、先人たちの勇気に敬意を表して、NUTSという略称はそのまま愛称として使用されている。
 ちなみに、県民からの一般公募で定められたシンボル・マークは、千葉の名産、落花生をかたどっているが、その心は、「『NUTS』という愛称に『県立』を意味する『Prefectural』の頭文字『P』をつけて『P-NUTS』」ということだ。
 浦安の怪獣騒ぎもウルトラマン・チバの活躍で一件落着し、今はのどかな朝のお茶時間。
 隊員の一人、流山《ながれやま》は、手にしていた地方ミニコミ誌から顔を上げて言った。
「へぇ〜、『マロンの森共和国』で『阿久留王《あくるおう》ショー』をやるんだって。どんなショーなんだろうね」
 『マロンの森共和国』とは、県内の自然体験型観光施設である。
「ああ、『マロンの森共和国』か。あそこは敷地の中に『森神様』として阿久留王を祭るお社があるからね」と、NUTS随一の頭脳派、松戸隊員。元県立図書館員で、図書館では郷土資料コーナーを担当していたという変り種だ。
「アクルオーって何? 新しい戦隊ヒーロー? それとも競馬の馬?」
 のんびりとした口調で口を挟んだのは、紅一点、NUTSのマドンナ『ナノカ隊員』こと千葉菜乃花。かつて『ミスやっさいもっさい』に選ばれたこともある生粋の木更津美人で、今は凛々しい制服姿だが、私服は、例えデートの時でさえ常にダボダボのスウェット上下にキティちゃんの健康サンダルという、由緒正しい木更津ヤンキー・ファッションを頑なに守り通している。
「ちっちっち」と指を振る松戸隊員。
「阿久留王を知らないとは、ナノカ君は郷土愛が足りないねえ。阿久留王《アクル》王または悪路《アクロ》王は、古代房総の伝説の王だ。地元では『六手《ムテ》王』ともいう。六手という集落を治める豪族の長だったとも、手が六本あったとも言われている。ヤマトタケルの東征の時に、ヤマトタケルに抵抗して戦ったため、悪鬼の頭目扱いされたが、鬼というのは中央から見た姿であって、地元にとって見れば、侵略者に抵抗して殺された悲劇の英雄さ」
「大和王朝から見たら東征を邪魔する悪鬼、地元から見たら侵略者に抵抗した英雄か……。考えさせられるね」と、最年長の船橋隊員。思慮深く温厚な人柄で皆に慕われている百戦錬磨の古参隊員だ。
 松戸は頷いて、銀縁メガネを人差し指でくいっと押し上げ、話を続けた。
「『悪路王』の伝説は、千葉だけじゃなく、東北にもあるんです。東北では東征将軍坂上田村麻呂に成敗された山賊あるいは鬼神ということになっていて、宮沢賢治の詩にも出てきます。実在の蝦夷の英雄アテルイと同一視されることも多いです。いずれも、戦った相手こそ違っても、要するに、大和王朝の東国制圧に抵抗した土着勢力、すなわち『まつろわぬ蝦夷』の雄であるということは共通していますね」
「へえ〜。なるほどねえ。松戸は物知りだなあ」
 暑くもないのに汗を拭きながら感心するのは、純朴で気の良い、小太りの大多喜隊員。のんきそうな見かけに反して腕のいい戦闘機乗りだが、実は、特撮怪獣映画に憧れてこの道を選んだというオタク青年である。

 そんな和やかな会話を遮って、突如、警告音が鳴り出した。
 みな、それまでののんびりした空気とは打って変わった機敏な動作でいっせいに通信パネルの周囲に集まる。
「鹿野山周辺、鬼泪《きなだ》山に怪獣が出現しました!」
 パネルに現れた映像は、六本の手と憤怒の形相を持つ、埴輪にも似た巨人型の怪獣だった。
 みなが次々と持ち場に向かって散ってゆく中、映像に最後の一瞥をくれて、
「六本の手……? こ、これは……」と、呟く松戸隊員。


 NUTS基地から、鹿野山方面に向けて飛び立つ戦闘機二機。
 大多喜操る『千葉《せんよう》』一号、流山操る同二号である。
「あんだばだ〜あんだばだ〜♪」
 胸躍る勇壮なメロディーが発進を見送る。通称『アンダバ・コーラス』、またの名を『ワンダバ・コーラス千葉バージョン』と呼ばれる、NUTS出撃時のテーマ・ソングだ。
「やっぱ、昔ながらのこれがなくっちゃ気分が出ないよな〜」と、コックピットでご満悦の大多喜隊員。
 緑の山野を越えて、戦闘機は飛ぶ。



 その直前、六手集落。
 民家の裏の祠が、突然激しく鳴動した。
「あ、あんだ(何だ?)!? じ、地震かっ?」
 庭先で草取りをしていた老人が腰を抜かした。

 近くの川で釣をして遊んでいた少年も、地響きに気付いて立ちすくんだ。
 と、少年の目の前で、突然、川が色を変えた。上流から、血のように赤い水が流れてくる。
 みるみるうちに赤く染まってゆく川――。
 少年の脳裏に、昔を語る祖父の声が蘇えった。

――あの川は、今は染川っちゅうけんが、昔は血染川と言ったそうだ。アクルオー様が鬼泪山でヤマトタケルに殺されなさった時、その血で赤く染まったからだと――

(血だ……。アクルオー様の血だ……!)

 ずん……ずん……。
 腹に響く振動が近づいてくる。
 呆然と立ちすくむ少年の足元を、赤い目をした禍々しい黒いネズミの群れがきいきいと騒ぎながら走り過ぎた。
 はっと我に帰った少年は、揺れる地面を転げるように駆け、あわてて家に逃げ帰った。
「じいちゃ〜ん、川が、染川が……!」
 やっとのことで庭先に駆け込むと、庭先で祖父がぼうぜんとへたり込んで、少年の背後の鬼泪山のほうを仰ぎ見ていた。
 どしんどしんと地面を揺らす地響きに、祖父の視線を追って振り返ると、木立の向こうを巨人の頭部が過ぎてゆくところだった。背後に六本の手が見える。
「う、うわ〜ッ、怪獣だ〜っ!」と少年。
「あ、あれは……。アクルオー様……?」
 老人が慌てて社に駆け寄り、よく見ると、閉めてあったはずの社の扉が開いていた。扉の中央に張ってあった封印の札が引き裂かれ、注連縄がちぎれている。
「おっかねえ、おっかねえ……アクルオー様がお怒りになってっど……」
 がっくりと膝を付く老人。
「じいちゃん、どうしたの、じいちゃん?」
 がたがたと震える老人を、少年が助け起こした。
「じいちゃん、大丈夫だよ、すぐにNUTSが来てくれるよ! ウルトラマンも来てくれるよ、怪獣をやっつけてくれるよ!」
 老人は少年の腕をつかんで、真剣な表情で詰め寄った。
「怪獣なんて言うんでねえ。リョウタや、よっく聞け。あれは、怪獣などではねえど。あれは、アクルオー様だ……」
「アクルオー様って、このお社の……?」
「おっさ、そのアクルオー様だ。アクルオー様が、お怒りになったンだ……」

 裏の祠はアクルオーという神様のお社だと、少年はかねがね祖父から聞かされていた。
 この六手の地の王であった古代の英雄・阿久留王は、鬼泪山でのヤマトタケルとの戦いに敗れ、その亡骸は、復活を恐れて八つ裂きにされた。そのため、阿久留王の墓と言われるものは、胴体が埋められたと言われる鬼泪山の『阿久留王塚』や、頭部が埋められたと言われる『お八つが塚』など複数あるが、本当の墓は、実はこの六手の集落にあるという。それが、我が家の裏の社だと言うのだ。
 六手の人々は、例え他所のものたちからは鬼と言われようと六手にとっては領民思いの頼もしい領主であった阿久留王を深く慕っており、阿久留の近しい配下の一人だった少年たちの先祖は、敬愛する主の亡骸がバラバラにされたままなのを見るに偲びず、八つの塚から密かに亡骸を掘り出し、ひとつにして、自宅の庭にこっそりと祀ったのだという。
 そして、今も毎年供養を欠かさず、家の守り神として大切にすると共に、恨みを呑んで死んだ阿久留王の怒りを恐れて、お札や注連縄での封印も欠かさなかったのだ。
 少年も、子供の頃から裏の社には大事な神様がいると聞かされ、折に触れて社に手を合わせ続け、時には子供らしいお願い事をしたりもしてきたが、同時に、決して封印のお札を剥がすなとも、繰り返し言われ続けてきた。
 その、封印の札が、今、破られている。
「だ、誰がお札を……」
 老人が恐る恐る近づいて調べると、札と注連縄には、ネズミが噛み切った跡があった。

 その時、頭上を爆音が通り過ぎた。
 NUTSの戦闘機が怪獣を追って飛んでいったのだ。
「おいねえッ(いかん)!」
 老人は戦闘機を追って駆け出した。
「やめろ〜! 手を出すな、それは怪獣ではねえ、アクルオー様だ! アクルオー様、どうかやめてくだされ、鎮まりくだされ〜」
「待って、じいちゃん、危ないよ!」
 リョウタ少年は、慌てて祖父の後を追った。

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