勘違い傑作選
空耳(そらみみ)草紙2
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以前、オフラインの交流サ−クルの会誌に掲載したものの中から
特に選りすぐった勘違いネタです。
(再録なので、子供の年齢、私の近況などは当時のものです)
最近の夫と私の会話から。 私(子供の熱を計って)「七度七分」 夫「えっ、『なるほど・ザ・ワ−ルド』?」 私「えっ、『まるごとドナルド』って、何?」 (マックの新メニュ−かなあ?) ★ 夫「今日、電車の中で、女子高生が隣に座っててさ……」 ★ 私「あ、キンモクセイの匂いだ」夫「なに?中学生の匂い??」 (あまりいい匂いじゃなさそうですよね) ★ 夫と一緒に酒屋さんに行きました。 ★ 通販カタログ『フェリシモ』でお皿を買いました。 ★ 先日、新聞を読んでいると、社会面に、『店に入ったら突然男に』という見出しがありました。私は、とっさに、『(女の人が)店に入ったら突然男に(なってしまった)』という記事かと思って、すごくびっくりしました。 読んでみると、なんのことはない、『店に入っていったら中に強盗がいて、その男に、突然、刃物で襲われた』というような記事でした。 でも、この見出しって、絶対、ヘンですよねえ。 ★ 昔、夫とドライブしていた時のことです。 |
★ 私「なんだかんだ言っても、やっぱり公務員は強いよね」夫「えっ、ゴブリンは強い?」 (ゲ−ムの話だと思ったのかな) ★ 夫「より刺激の強いものを……」私「えっ、森繁君の、何?」 (ちなみに、別に私たちに森繁君などという知人はいません) ★ 夫「今日は、なるべく早く寝るようにしましょう」私「えっ、行川(なめがわ)アイランドのショ−?」 ★ 夫(息子のおもちゃで遊びながら)「カメックス、行けえ!」私「えっ、ため息吸うと池?」 (意味不明だけど、そう聞こえちゃったんです) 夫「えっ、カメ・エキスと何だって?」 (以前、一緒に行った『千葉県民の日・県民フェスティバル』で、『カメ・エキス入りカメ・ゼリ−』という不思議な出品物を見たことがあるのです) ★ 私「生活パタ−ンが変わると着なくなる服ってあるよね」夫「えっ、ヒレカツとパンが変わる?」 ★ 私「『アタックNo.1』の歌が……」 ★ クリスマスの日、鶏の骨付きモモを焼いて出すと、息子が、嬉しそうに叫びました。、 ★ テレビで駅伝の中継を見ていると、解説の人が、「やはり、先導のバイクは、花柄ですね」と言ったので、「えっ、どこが?」と、慌てて見たけど、ごく普通のバイクでした。どうやら、「花形」と言ったらしいです。★ すごく古い勘違いネタですが……。昔、妹が、私に尋きました。 「ねえ、薬師丸ひろ子がでてる映画で、ほら、何て言ったっけ、『起承転結』?」 ……どうやら、『魔界転生』のことだったようです。 ★ これも妹の話です。一時期、わが実家では、トランプの『大貧民』が盛んでした。ある時、妹は、その名前をど忘れして、 「『貧乏神』、やろう!」と言いました。 また、このゲ−ムには、弱い札が強くなり強い札が弱くなる『革命』というル−ルがありますが、妹は、それをやろうとして、その名前が思い出せず、 「えっと、ほら、『価値観の転換』……じゃなくって……『意識調査』!」と叫びました。 ★ 夫が息子に絵本を読んでやっていました。川でおぼれそうになった女の子が犬に助けられるシ−ンで、「もくず(藻屑)になる身を助けられました」というのを、夫は、「モズクになる身を……」と読んでしまいました。しかも、私に指摘されるまで、自分の言い間違いに気づきませんでした。ところで、モズクって食べ物、知ってます? ★ 以前、化粧品のセ−ルスレディをしていた時、先輩に聞いた話です。その先輩は、新人のころ、慣れない敬語に、とても苦労したそうです。で、ある時、お客さんの家で、お上品に話さなければという緊張と気負いのあまり、「……でございます」と言おうとして、「……で、ござる!」と言ってしまったそうです。 でも、それでお客さんは大笑い、一挙に打ち解けて、その契約は成立したそうです。 ★ 昔、私と夫が同じ図書館に務めていたころ、夫と私、他数人が休憩室でお弁当を食べていると、後から入ってきた人が、「あっ、ウツケ者の匂いがする!」と叫びました。 夫はとっさに「えっ、俺のこと?」と思って驚いたら、「お漬物の匂い」だったのでした。 ★ 字を覚え始めた息子が、壁に貼ったイラスト入り『あいうえお表』を眺めていました。『あり、いぬ、うし、えんぴつ……』など、わかりやすい例が続いた後、『ち』のところには、一本丸ごとの『ちくわ』の絵が描かれていました(しかも絵が下手でした)。長いままのちくわを見たことがなかった息子が、一生懸命考えて言った言葉は、「これ、牛の足?」でした。 (サークル会誌『ティ−タイム』より抜粋) |
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