少しすると知人がやってきた。Shark島さんである。彼とは歳も近く、中年になってからスケートを始めた点も私と共通している。普段練習しているリンクは別だが、数年前から顔見知りだ。 彼はマスターズには「コンパルソリー」のクラスに4年連続して参加している。 私は声をかけた。 「こんにちは、ごぶさたです。今年はついに私も参加します」 「そうですか。がんばってください。私は今年もコンパルです」 コンパルと略されることもある、このコンパルソリーとは、氷上にスケートのエッジで図形を描く種目である(フィギュアスケートのfigureとはこの氷上に図を描くことから来ている)。 現在はバッジテストの項目として残っているコンパルソリーだが、昔は競技だった。そしてマスターズ大会は、ゆかしきコンパルを競技課題にしている。今回、彼が挑戦するのは、フォアアウトとバックインのサークルである。 |
周りがフリーの練習をしている(飛んだり跳ねたり回ったりしている)中で、このコンパルの練習をするのは結構難しい。Shark島さんも大変だ。しばらくして彼が休んでいるところに、声をかけた。 |
お世話になりっぱなしのShark島さんに、今日もまた質問。 東伏見のリンクは四方が観客席になっており、見た目がみな同じだった。ところどころの壁に貼ってある広告まで完全にシンメトリックになっていた。 Shark島さんは、 スケート場営業終了の午後6時までしっかり練習した。 |