§6 ラクダに乗ろう | (クサール・ギレン) |
時刻は午後7時過ぎ。ホテルからラクダの乗り場所まで徒歩で移動します。移動途中で、ホテル近辺の光景を見ることができたのですが、この辺りは村というよりは巨大なキャンプ場といった感じでしたね。プールなんてものもあって、ヨーロッパの観光客達が遊んでました。
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クサール・ギレンがリゾート地になる日も近い?
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プールの脇の道を上っていくと、広大な砂丘が見渡せる場所に辿り着きました。おおー、すげぇ、ウワサには聞いてましたけど、クサール・ギレンでの砂漠の光景は、まさに日本人がイメージする砂丘そのまんまですよ。しかも夕暮れの時間帯ですからより一層、幻想的に見えますね。今までの移動で車窓から見た土漠の光景とはエライ違いです。
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ずっと見とれてしまう広大な景色 | |
さて、ラクダがやってきたので、さっそく乗ってみます。何頭もいるラクダの中から、乗りたいラクダを各自選んでよいのですが、なぜか流れで私の乗るラクダは、さっきまでちょっと暴れていた気性の荒そうなラクダになってしまいました。え〜、大丈夫なのォ? ラクダ使いの人がラクダの腰を低くして乗りやすくしてくれます。が、私が乗ろうとした瞬間、この気性の荒いラクダ、急に立ち上がりやがって、危うく転落しそうになりました。危ねぇバカ! もう少しで背中から地面に落ちるところだったっつーの! で、2回目は何とか無事に背中に乗ることに成功。おお、ラクダが立ち上がると結構高いですね。パーティーの他の人達も全員乗ることができたようなので砂丘に向けて出発です。 ラクダの列はズンズンと砂丘の中を進み、夕焼けのビューポイントまで向かっていきます。ラクダって乗ってると揺れますねぇ。そういや「ジョジョの奇妙な冒険」というマンガで、ラクダは歩くとき、他の動物と違って右前足と右後足、左前足と左後足が同時に前に出るので揺れるのだ、なんてことを述べてましたが、まさにその通りですね。あまりの揺れに私、床ズレ起こしそうです。特に一番揺れるのはラクダが砂丘の坂を下りるときでした。下りるときはラクダの歩くリズムもちょっと変調します。ラクダは下り坂が苦手なのかな? ビューポイントに到着ということで、ラクダを下りることにします。ラクダから下りるには、乗るときと同様、ラクダの腰を下ろさせる必要があるのですが、実はラクダに乗ってて一番怖かったのがこの腰を下ろさせる瞬間でした。ラクダは腰を下ろすとき、前両足から先に足を崩すので、上に乗ってる人間はその瞬間だけ体がガクンッと前のめりになるんです。このときは思わず「ウワッ!」とみんな声を上げてました。 ビューポイントでしばらく夕焼けを鑑賞です。移動している間にもう陽は沈んでしまいましたが、それでもきれいな空を楽しめました。
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夕暮れ時の砂丘 (揺れるラクダに乗りながら撮ったのでちょっと失敗)
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砂漠の砂にべったりと座っている時に気付いたのですが、ここの砂漠の砂って感触がすごくいいですね。モス・エスパの周りにも砂丘はありましたけど、あそこよりも断然こちらの方が砂の粒度が細かいです。サラサラっていう擬音は本来こういうときに使うんでしょうな。サラサラ〜。
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ここぞとばかりに、ラクダの写真も撮りました。ラクダってチャーミングな顔してますよね。まつ毛が長いからそう見えるんでしょうね。砂が目に入るのを防ぐための進化の結果なのだと思いますが、動物の進化ってのはなかなか愛嬌のあることをやってくれますな。
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顔の間近でストロボ使って撮ったけど、 特に驚かないんですね
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他のラクダもお休み中
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ビューポイントからまたラクダ乗り場まで戻ります。さすがにこの揺れにも慣れてきましたが…やっぱりケツ痛いなぁ。現地の人達はよく長いこと乗っていられるものです。昔から乗ってるから、もうお尻の皮膚が硬くなってるのでしょう。機会があればまたラクダに乗ってみたいという気持ちはあるので、それまでにはケツの皮膚を鍛えておいた方がいいかもしれませんね(←どうやって?)。 ラクダ乗り場に戻って、夕食をとり終えた後、Tさん2人はまた先ほどの砂丘の方まで出かけていきました。砂漠での星空を見たいんだとか。私も1人でちょっと砂丘の方に出かけてみようと思ったのですが、当然砂丘のあるところなんて灯りがないですから真っ暗闇です。え〜っ、何だよこの暗さ!? よくあの2人、こんな真っ暗なところに行ったもんだなぁ。というわけで、懐中電灯を持ってない私は早々にあきらめて戻ることに。 ホテルに戻る途中、昼間ヨーロッパの人達が遊んでいたプールの横を通りました。さすがにこの時間帯にプールで遊んでる人はいませんでしたが、プールの付近にあったオープンカフェはまだ開いているようだったので、そこでジュースでも飲んでくつろぐことに。一人で座っていると、店主と思われる人に英語で声をかけられたので、しばらくその人と会話をすることにしました。私も店主もカタコトの英語であるため、理解するのに苦戦する場面もありましたが、今まで相手がフランス語ばかりで全然コミュニケーションが取れなかった私としては、なんともいい時間を過ごせました。やっぱり現地の人と会話できるってのは、旅の醍醐味ですよね。 自分のテントに戻り、深夜1時を迎えたころ、ホテル中の電気が消されました。辺り一面真っ暗闇です。でもそのおかげで、砂丘まで足を運ばなくても、テント前で星空を眺めることができました。うわっすげぇ、砂漠での星空って本当にキレイだ! 普段星空に興味のない人間でもこれは思わず見とれてしまうね。 チュニジア滞在5日目。朝6時くらいに起床です。うひゃー、寒いです。長袖シャツにトレーナー1枚という格好なのですがそれでも冷えます。 何でこんな早い時間に起きたかというと…まあ、せっかくだからサハラ砂漠での日の出鑑賞もしてみたいと思いましてね。Tさんがホテルの人から日の出の時間を聞いている様子を見て、私もそれに便乗することにしたのです。私が目覚めたときには、Tさんはもうすでに出かけているようでした。早いなぁあの2人。 ラクダの乗った場所まで徒歩で向かい、寒さに耐えながら日の出を待ちます。ところで、遠くの方を見ると、砂山の上で座っている2人が見えました。たぶんあれがTさん達なのかな? 目を凝らしてみると、お2人はベッドに備え付けられてた毛布を羽織って待機しているようでした。いくら寒いとはいえ、すごい格好してますネ。 しばらくして太陽が顔を出し始めました。地平線の彼方から太陽が出るなんて光景はあまり見れないものですから、なかなかよい経験でした。朝の光に照らされる砂丘も色合いがいい感じでしたよ。
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日が完全に昇りきったころ、ホテルに戻ります。さて今日はツアー最終日。砂漠の街も今日で見納めです。最後までじっくりと乾燥地帯の光景を楽しもうと思います。
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