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 染料



染料は天然染料と化学染料がありますが、私は主に化学染料を使っています。
化学染料にも種類がたくさんあってそれぞれ特徴があります。
綿、麻などの植物繊維には植物繊維に合った染料。絹羊毛などの動物繊維には動物繊維用と
それぞれ布や技法に応じた染料を使用します。


 染色に使う糊 目糊
染料がにじまないように染料液に混ぜ使用します。原料はもち粉と小紋ぬか。
用途に応じてこの二つの混合率が違います。
染色の糊材はいろいろありますが、私は色がこっくりと上がるこの糊が一番自分にあっていると
思っています。
 渋筒

私の制作の上で最も重要なアイテムです。この筒の中にいれた染料液と糊を混ぜた色糊を
しぼり出しながら描いていきます。この筒が自分と布とを一体化させる役割をしていると思います。
筒は渋紙といって柿渋を和紙に塗って燻したものを筒状に巻いたものです。
私は7号サイズ(約21cm)をよく使います。
筒をつくる職人さんが少なくなっているために貴重なものになってきているそうです。
 

 先金

この金属製の先金を筒の先に差し込んで細い線を描き出していきます。先金の先は砥石で好きな大きさに削るのですが、大事に大事に削っていくうちに神聖な気持ちになるのと同時に愛着がわき、道具が自分自身になっていく気がします。