YAMAHA Sessionシリーズ




YAMAHA "SESSION" SERIES
ここでは86年頃から88年頃まで発売されていた
ヤマハのストラト系シェイプのSESSIONシリーズについて紹介します。
まず、SESSIONシリーズは大1期と第2期があり、その他に輸出モデルやらPだのJだの
PUレイアウトがどうの、ブリッジが・・・とやたらたくさんバリエーションがあり、
とても僕は全部について知るなんてことはできません!
で、僕が触手を伸ばすSESSIONシリーズの法則は
@ロッキンマジックUが付いていること
Aつぶしの単色であること
Bマッチングヘッドであること
この条件を満たしているものです。SESSIONシリーズは他にもバリエーションありますが、一応上記以外の仕様はここでは話題にしませんので宜しく。
SESSION-312
俺のSESSIONフェチはここから始まった・・・。
なんと言ってもこのカタチ!とにかくシェイプが丸いです!ストラトの角張ったヘッドよりテレキャスターの流線型が好き。パシフィカよりBBシェイプが好き!な僕には
たまらないシェイプなのであります!
また、SGじゃないのにボディトップにジャックがあるし、写真はサドウスキーノブに交換されてますが、オリジナルはBBのようなヤマハ流ギザギザのスピードノブ!このへんが
いかにも昭和のヤマハって感じで好きですね〜。
もともとこいつは19の時質屋で買ったのですが、ピンク色でした。で、浪人学生だったので、弦が切れまくるブリッジのリペアする金もなくて、弦を一本ずつ買いに行くので
楽器屋のにーちゃんが哀れんで、紙ヤスリをくれ、「これで駒のバリを取れば
切れなくなるよ。それよりちゃんと飯食え!!」と言われたのを覚えています。(爆)
結局それでも構造的に不完全だったブリッジは使い物にならず、何度手放そうかと
思いましたが、あまりに手になじむし、フロントピックアップの音がとっても好きだったので、ボディをリフィニッシュして、ケーラーを搭載、リアのハムバッカーは
テレキャスター用にプレートマウントに変更し、ストラトとテレキャスターの
ミックスのようなギターにしちゃいました。
SessionU
で、初代のSESSIONはヤマハも色々試行錯誤していた時代で、トレモロなど完成度は今一!っていうモデルもありましたが、
SESSIONUの時代になると現在のRGXでもおなじみのスーパープレイアビリティ・ジョイントやメタルドームノブの採用など、ハードウェア的には昔ほどの個性はなくなってしまいますが、
楽器としての制度は現在のモデルと遜色ないところまでアップしてます。それでも
RM-2ユニットや、ロックナットがナットとロック機構が独立していたりと、まだまだ
ヤマハのオリジナリティが残っているところがたまらなく好きです。
逆にパシフィカは嫌いじゃないけど、ハードウェアも木工もフロイドローズやディマジオ、ワーモスと言った「ヤマハじゃなくてもどこでもやっとる」ようなギターみたいで
SESSIONU程魅力を感じないのです。

SessionU620p
最初に買ったSessionUは赤いボディに黒いピックガードの2ハムモデルでした。
でも黒いパーツも黒いガードももろハードロックで嫌だったので、白ガードとクロームパーツに交換しました。そして80年代テイストを出すにはEMGだ!と言うわけで、
今から20年前には当たり前だったEMG+ロックトレモロのおきまりスタイルにしました。実はSESSIONUのオリジナルピックアップって最悪なのよ・・・。
それも、600や800系の上級機種なのに、買ったヤツみんなハウって使えなかった。だからSESSION買うと全部PUは交換してます。
この620Pは鳴りが良いので、シングルコイルでも細くならないため、
レギュラーチューニングでいい音が出るゾと。
SessionU820
で、パシフィカの記念モデルにアーチドトップがあったように、Ibanezにはロードスターがあったように、SESSIONUにもアーチドトップがありました。
回路の発送はもろ山本恭司モデルですが、トレモロ付きでさらにスイッチング奏法が出来るのはかなり笑えます。
ボディもアーチになっているので、フラットトップのSESSIONと音は全然違います。
ちょっとレスポールみたいな太い音で、さらにロングスケールのタイト感が出ています。これ、どうやってもストラトの音じゃないです。スタジオ系とも違うな。やっぱり
ハードロック付き?
で、こいつもPUは、ハウリングピーピーものだったので交換。'59の音にしたかったので、ヤマハの北島健二モデルのリア('59コピー)に交換。理由はエスカッションが2点になるのが嫌だったから。なのでフロントは交換せず、ポッティングでハウリングしないように処理。
これは低音がしっかり出るので、半音下げむきだなあ。

SessionU512
SESSION312があったので、別にSSH配列はいらないと思っていたが、
SESSIONUのクロームパーツでノンガード仕様は持っていなかったので、購入。
初代312直系のモデルに当たるので、ちょっと昔の面影があってつい
「ああ、立派になって・・・」と初代から大きく成長したUの進化をしみじみと
感じました。(笑)
これも例によってPUがハウるので、「えーい!こうなったら強烈なPUつけちゃれ!」で、無謀にもギブソンのダーティーフィンガーをリアに搭載!センターはダンカンの
ホットレール!(何考えてんだか・・・俺)で、フロントは「テレキャスみたいに
シャキッとしてて甘いヴィンテージトーン」とか言ってヴァンザントの
トゥルー・ヴィンテージのテレ用を付けてしまった。で、渋いのからヘヴィなのまでこれ一本でOKと。
しかし!820がアーチドトップのモデルだからジャックの落とし込みが凝っているのかと思いきや、この512もシールドは上から差すタイプ。
当時は画期的だったと思うけど、僕はL型プラグが多いから使いづらいよ〜。
テレキャスターと同じで、ジャックが落とし込んであるため、
プラグが奥まで「挿入」できないのよ・・・。それにプレイが終了しても今度は
ストレートプラグだと落とし込みが邪魔で抜けないんですけど ・・・・・、
これって×けいれんでしょうか?(涙)
ともあれ鳴りは今一だが、逆にPUのキャラが立つし、ブルースからハードロックな音までいけるので、名前の通り、これはSESSION向きだな。
SessionU612P
で、前者2本の落とし込みジャックに懲りた&500系があまり「鳴らない」ので、
やはりSESSIONUはネックが太くて鳴る600系以上のピックガードタイプがいいな!で、前の赤は改造してシングルにしたけど、こっちはハムバッカーでたまにはブラックパーツもいいかな・・・なんちゃってワケで、またまた保護しちゃいました。
これにL-500かEMGのハムバッカー搭載して・・・と考えていたら、ヤマハの
Select by EMGが中古で出現したので、さっそくリアにマウント!これ、
SESSIONUのシンクロトレモロのタイプに付いてるけど。パッシブなので、見た目EMG、
実は電池がいらないという、横着な僕にうってつけのサーキットになりけり。フロントもSESSION-312みたいな音でこれまたビンゴ!ああしあわせ。
これはルックス的にあまりこだわってないので、ギターシンセユニットマウント用に
してもいいかな・・・
最後に・・・
SESSIONやパシフィカの型番は普通3桁だけど、
612だったら6万円クラス、ハムバッカー1発、シングル2発(SSH)
と言ういみになる。
例えば821Jだと8万クラスのHSH配列の国内向けモデル、
903Pだと9万クラスの3シングルのピックガードマウントモデルとなる。
普通のSESSIONは裏ザグリのピックガードなしが標準なので、表ザグリのピックガードで
PUを吊り下げているモデルは末尾ににPを付けているわけ。
これはパシフィカでもRGXでも同じ。ただし、パシフィカはPEC1121なんつう4桁も
あるけど、これは頭が11万円クラスと言うだけで同じ。
それとPEC-904みたいのもあるけど、これは外観はSSHだがリアのがハムバッカー ではなく、シングル2個になっているため。
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そんな忘れられたSessionではありますが、
このデザインの危うさや20年経ってもケロッとしている耐久性がまた、バブル当時のヤマハならで?。

パシフィカもいいけどやっぱりこの微妙なヘッドがよいですな(自己陶酔モード)

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