パソコンでプログラミングしよう ウィンドウズC++プログラミング環境の構築
1.6.3.6(15)
バージョン管理システムの導入

バージョン管理システムをインストールする手順を説明する。

バージョン管理システムとしてGit for Windows、そのグラフィカルインターフェースとしてアトラシアンSourcetreeをインストールする。SourcetreeはBitbucketというソフトウェアリモートホスティングサイトのアカウントを必要とするため本サイトは無料プランのアカウントを取得するが、ローカル運用に限定しホスティングサイトの利用は想定しない。

外部情報

セットアップ手順

  1. Git for Windowsのインストール
  2. Sourcetreeのインストール
  3. Sourcetreeの英語表示化
  4. Gitグローバル管理除外リストの作成

Git for Windowsのインストール

リンクからインストーラを任意のディレクトリにダウンロードして実行する。順次表示されるインストールダイアログページに以下を設定する。チェック項目は☑☐で表示している。

ダイアログページ 内容 設定 備考
Information 情報
Select Destination Location インストールディレクトリ C:\Program Files\Git デフォルトのまま
Select Components コンポーネント 全て☐ 別表参照
Select Start Menu Folder スタートメニューフォルダー Git デフォルトのまま
Choosing the default editor used by Git デフォルトエディタ Use Vim... デフォルトのまま
Adjusting you PATH environment 環境変数PATH Use Git from Git Bash only
Choosing HTTPS transport backend HTTPS接続バックエンド Use the OpenSSL library デフォルトのまま
Configuration the line ending conversions 行末処理 Checkout as-is, commit as-is
Configuring the terminal emulator... GitBashのターミナル Use MinTTY... デフォルトのまま
Configuring extra options 追加オプション ...file...☑, ...Git...☑, ...symbol...☐ デフォルトのまま
Configuring experimental options 実験オプション Enable experimental...☐ デフォルトのまま

Select Componentsの各設定を以下に示す。

Select Components 内容 設定 備考
Additional Icons アイコン追加 デフォルトのまま
└ On the Desktop └ デスクトップ デフォルトのまま
Windows Explorer integration エクスプローラ右クリックメニュー
├ Git Bash Here ├ Git Bash起動
└ Git GUI Here └ Git GUI起動
Git LFS (Large File Support) Git LFSを使用する
Associate .git* configuration files... .git*ファイルをデフォルトエディタに関連付ける
Associate .sh files to be run with Bash .shファイルをBash実行に関連付ける
Use a TrueType font in all console windows コンソールでTrueTypeフォントを使用する デフォルトのまま
Check daily for Git for Windows updates Git for Windows更新を毎日確認する デフォルトのまま

デフォルトエディタは例えばGit for Windowsがコミットメッセージを要求する時に使用され、Vimは使いにくいがMSYS2のPOSIX互換ターミナルとコマンドプロンプト両方に対応する。環境変数PATHは正しく運用すればデフォルトUse Git from the Windows Command Promptのままでも問題ない。参考としたウェブ情報のほとんどでGit LFSの使用を☑とするが、本サイトは当面不要と判断し☐とした。

Sourcetreeのインストール

リンクからインストーラを任意のディレクトリにダウンロードして実行する。インストーラが順次表示する以下ダイアログページを設定する。

  1. [Registration]ページ。以下の手順でBitbucketアカウントを作成する。
  2. [Pick tools to download and install]ページ。GitパスC:\Program Files\Git\cmd\git.exeを確認し[Mercurial]のチェックを外し[次へ]。インストール完了を確認し[次へ]。
  3. [Preference]ページ。[この詳細をすべてのリポジトリに使用する]をチェックし、[Help improve Sourcetree by sending SouceTreeの改善をお手伝いください]のチェックを外し[次へ]。インストールダイアログが閉じて[SSHキーを読み込みますか?]ダイアログが開き[いいえ]で応える。起動を確認する。

Sourcetreeの英語表示化

起動したSourcetreeは日本語表示だが英語も混在する。そのままでも構わないがポリシーに従い英語表示に変更する。[ツール|オプション]で[オプション]ダイアログを開く。[全般]ページで[...|Repo settings|言語]を自動からEnglishに変更して再起動する。

Gitグローバル管理除外リストの作成

C:\Users\user\.config\gitディレクトリを作成し、以下をignoreという名前でテキストファイルとして保存する。これはGit for Windowsがグローバルに管理除外するファイルを定義する。なおサイト作成の進捗に伴い内容が変更される可能性がある。

# Sub directories
/archive/
/bin/Debug*/
/bin/Release*/
/doxygen/*/
!/doxygen/winchm/
/obj/
/wx_pch.h.gch/
# Code::Blocks generated files
*.depend
*.layout
# Compiler generated files
*.o
*.exe
*.res
*.gch
*_gch
*.a
*.dll
# Gettext generated files
*.pot
*.mo
# Git generated files (possibly)
*.zip
*.tar
*.gz
*.patch
# Doxygen generated files
*.db
*.log
# HTLM Help Compiler generated files
*.ch[mw]
*.hh?
*.map
# Backup files
*~
*.bak*
# Temporary files
*.tmp