このページはカフェブロッサムのお爺さんが青春時代の冒険を記すものです。

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アメリカの街に ファースト・フードが無かった頃
のヴィレッジ・レストラン

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 吾、今を去る四十余年の昔、地の果てを見んと思い立ち、爾来(じらい)英学に励み、昼夜と問わず汗を流し、かろうじて旅要を贖(あがな)いユーラシア大陸へ漂白の旅をこころみる(これは、当時の青年の流行であった)。
旅の先々にて風物の異なるを知り、また人情の同じなるを学ぶ。
然れども土地の風習、習慣、信心は様々にてその場その場に合わせつつも戸惑うこと多々あり。
途中旅要の少きを補うために便乗者になり、野宿者となり旅程をつなぐことしばしあり。而して北より南に下り砂漠の突端に至る。阿弗利加(アフリカ)大陸也。
ここに至りて、人の孤独なる境地を知り、我が旅の夢の醒めるがごとくの覚え、一目散に、我が故郷を目指す。
春に旅立ち、故郷、足利の地に戻り来るは清秋の頃ととなりぬ。後に所帯を設け地方にて家業に専従するも、若き日の経験忘れがたく、家業を捨て貿易を営み世界を存分に我が庭となす。

 モロッコ、カサブランカの親切な家族に、数日、庇を借りし折に撮る。
このモロッコの旅には格別の思い出がある。ある旧い街の狭い路地裏で、喉の渇きを癒すために露天のカフェに腰を掛け、ふと通りの前に目をやると4〜5歳の男の子が鍛冶屋の店先に其の子の体、半分あろうかと思われる薪を店の裏から作業場まで幾度も幾度も運んでいるのである。
鍛冶屋は其の子の親と思われる年頃と云うよりも、むしろ親方であった。少し年上の子はすすで汚れた真っ黒な顔に盛んに汗を流し、別の作業をしている。
いずれにしても体を使う仕事であった。似たような光景はフェスのあちらこちらでも見られたのである。私は其の時、あまりにも新鮮な光景に目を奪われ、小一時間、其の店に居た。
日本の私の周辺からは、そのような光景はすでに消えていた。

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