隠遁生活・隠逸生活に憧れ(今風に表現すれば、スローライフ)其の業界で高名な、陶淵明先生の
「帰去りなんいざ、田園 将にあれんとす なんぞ帰らざる」という文章に感激して、前後も見境無く、
隠遁生活は既に十霜を積む。 現世の移り行く様は、モノの哀れをさそい、
隠遁生活も気晴らしが必要となります。そこで、色々と試行錯誤を繰り返すわけです。これは、その隠逸生活を綴るものです。


改訂版カフェブロッサム繁昌記の目次

2011年4月30日(土)薄曇
三々五々来店有。他、特に記す事無。
2011年4月29日()晴後曇、小雨もあり
早朝より店に出掛け、ローストビーフを焼く。午前中より来訪有。ローストビーフはたちまちの内に
売り切れる。今日は、犬連れが多いようだ。
閉店後、昨日まで、裏の野原に黄色く咲いていた、タンポポは葱坊主のように、白くなってしまった。
桑の若葉も今日開いた。自然のプロセスは粛々と進行している。
「今年、花落ちて顔色改まり、明年花開き、また、誰おか在る・・・」という、中国の旧い詩を思い出す。
帰宅後、老妻と、英国王室の慶事を観る。ウエストミンスター・アベーの内部と華やかな装いの
人達がよく映し出されていた。
何時の頃であったか、余輩はテームズ川に架かる橋を渡り、左手に議事堂をみて、前方に、
すすけたようなこの寺院を車窓から見たときがあった。今日の寺院は、
こざっぱりとしていて歴史の重みを感じ取れる建物にみえた。
2011年4月28日(木)晴
五月晴れだ!朝、新緑の光を浴びながら、織姫山散歩。山中鶯の声しきり。帰宅後、
お茶を飲みながら、なにげなく、TVを観ていたら、i-pad 2が今日発売になり性能も格段に
アップしたことが取り上げられている。
softbankに問い合わせると、近くのPC Deptで買えるという。モーガンを飛ばし、駆けつけて
尋ねてみると、在庫があるということで、1台買ってしまった。これで、ブロッサムの店で、
Webが楽しめるわけだ。
しかし、使い方が、よく解らない。案内書も入っていない・・・・。
また、未知の世界と悪戦苦闘状態となる・・・・。21世紀の世界を全うすることは、骨の折れる仕事だ。
昼、ピノキオで飯。午後、飛駒にて明日からの準備。夕、帰宅。風有。
冷たい空気の中を再び織姫山散歩。山頂より荒船山、秩父前山、その後ろに連なる山々が
綺麗なシルエットで浮かび上がる。夜、粗食飯。
2011年4月27日(水)晴
朝より飛駒に出掛け草刈。昼、パエリャを作り飯。午睡後、庭整理。連休の予約、入り始める。
2011年4月26日(火)晴後雨
朝、織姫散歩。市中に降りて焼きたてパンを得て帰宅。朝食後、飛駒にて草刈。昼食後午睡。夕、帰宅。
夜、体が冷えるので、風呂を沸かし入る。
2011年4月25日(月)晴、涼
朝より陽射し有。モーガンに乗り飛駒に出掛け、草刈をする。店の西側の壁をみると、
蔦が葉を出して、妻屋根に届いているではないか。
今のうちより、屋根を覆い始めれば、グリーンハウス的なエコロジカルな建物になる。
今年の夏が楽しみなところだ。昼頃、天、俄に風雲急を告げるが如く、掻き曇り、
怪しき気配を帯びてきたので、急ぎ、身支度を整え、最近開通した、近澤林道を作原方面に向う。
しかし、峠のトンネルを出ると、雨しきりである。
急遽、トンネルに避難.。幌を引き出して、車に被せようと試みるも、幌の全体がこわばり、
云うことを聞かない。筋力があれば、少しずつ引っ張って、固定ボタンをはめることができるのだが、
いや、確かに20年前には、平気で出来た作業だが、掛け声をいれ、「うぅん〜」と引いてもやはりダメ。
と、汗をかき、悪戦苦闘中だが、ふと、気が付くと、雲が去り、あたりは陽射しが戻り、明るくなっている。
もっけの幸いと、急ぎ、幌をたたんで、一目散に峠を下り、作原に出る。川沿いの道を南下すると、
周辺は新緑につつまれ、落ち着いたたたずまいの風景が続く。
見慣れた、飛駒の谷とは、一味違う風景が味わえる。
田沼市内を抜けて、佐野ロックタウン書店にて、書棚に「周恩来秘録」を見つけ、買い求める。
余輩は、震災を蒙り、「復興」という言葉を聴くたびに、清国が大英帝国の力に屈し、凋落してより、
ケ小平の「復活」の時代を経て今日の「世界の中国」に返り咲いた、努力と言うものに注視する。
また、3月11日の少しあとであるが、世の中が、震災ニュース一色であった時、
書店で立ち読みした週刊誌「Time」のドイツの好調な輸出経済の記事を読んで、
1989年に「ベルリンの壁」が崩壊して、東西ドイツの併合と言う、偉業を成し遂げた後の
国内経済的沈滞を潜り抜け、世界経済の重要なプレーヤーとして復活してきたことに、
深い、感慨をおぼえる。
最近、青年時代のハイキングの仲間と再会した。お互いに年をとっているが、時間の隔たりを
越えて、、昔の面影を辿ることが出来る。皆と、ハイキングを楽しんだのは、1966年頃であった。
余輩は、残念ながら、その頃のことを忘れてしまった。自分のやりたいと思うことに集中していて
その頃の詳細は忘れてしまった。
しかし、66年は文化大革命が始まった年である。
くしくも、10年後の1976年10月6日、つまり、実質的な文革終焉をむかえたその日に中国に入ったので
「歴史が動いた日」として、記憶している。
そういうことで、その時代が懐かしく思い出される。その当時の、雑誌や印刷物を探して、その時代を
思い出すきっかけにしたいものだ。
夕、久しぶりに織姫山散歩。5時山頂より秩父山系、荒船山、浅間の大パノラマを望。
夜、「こじまや」に飯。

 
2011年4月24日(日)晴
朝より晴れる。早朝よりローストビーフを焼く。人、三々五々來。野鳥の鳴く、新緑の庭に息う人多。
店の電話が不具合を生じる。
2011年4月23日(土)曇、寒
朝より寒。暖炉を燃やし、ローストビーフを焼く。人、三々五々來。庭にハナリラ咲く。他、特に記す事無。
2011年4月22日(金)曇、涼
午前中より飛駒に出掛ける。草刈をする。昼に至り、昼食後午睡。再び草刈。
庭内に白い花が咲き始めた。名称不明。他特に記す事無。
2011年4月21日(木)曇時々晴、涼
朝、焼きたてパンを得んと、市中に歩。朝食後、準備の為飛駒に出掛ける。付近の里山すっかり春めく。
途中、市場で白えびを得て、昼、パスタ飯。午睡後、草刈。夕に至り帰宅。終日気温上がらず。疲労の為、散歩休。
2011年4月20日(水)曇、寒
朝より飛駒に出掛け草刈。昼、冷えたシャルドネでチーズ、パン飯。一休みして作業続行。
野原一面にタンポポが咲いている。夕帰宅。織姫山散歩。秩父の山々見える。
連休の予約入り始める。天に感謝多。
2011年4月19日(火)雨、寒
終日寒雨。散歩、ガーデニング休。昼、栃木の成都酒家に飯。夕、気晴に、「フローズンリバー」を観る。
デスペレートな内容の映画、冬のアメリカ北部が舞台。寒の戻りの様な寒い日であり、臨場感有。
2011年4月18日(月)曇
朝、飛駒に出掛け、草刈・ガーデニング。飛駒の山里周辺、樹木は色付き、庭内の桑樹も新芽がふくらむ。
昼、帰宅。昼食後、読書、午睡。夕、織姫山散歩。
2011年4月17日(日)快晴
朝より快晴。やや涼。早速暖炉に火を入れ、ローストビーフを焼き始める。11時半完成。上天気に誘われ、
三々五々人來。「たね」さんのライブも始り、庭内、人で満ち、まさに、カフェブロッサム日和となる。
2011年4月16日(土)晴、暖後涼
早朝、飛駒に到着。9時過ぎに気温上昇。11時過ぎ、県南部を震源とする、震度4の地震有。まもなく、天、
俄に掻き曇る。裏口より外に出ると、上空、北東より、吹き降ろされてくる空気の塊が一瞬のあいだに、
吹き抜けていった。庭内の桜花は耐える。
2011年4月15日(金)晴、暖、初夏の如し
朝より、モーガンで飛駒に出掛ける。通勤時間帯であり、久しぶりに、多くの車とすれ違う。庭地にちり積もった落葉を
終日片付ける。途中、夏服に着替え作業を続行。昼食は粗食とシャルドネ。午睡後、再びガーデニング。
しきりに、野鳥の鳴き声を耳にしながら労働に励む。散歩は省略。
2011年4月14日(木)晴、暖
朝より、モーガンで飛駒に出掛ける。庭内の桜咲く。木々の新芽も現れ、春の装い顕著。気温上昇し初夏の如し。
昼、帰宅。粗食飯後、午睡。読書。夕、織姫山散歩。黄昏の光につつまれた、山頂に立ち市中を俯瞰する。
他、時に記す事無。
2011年4月13日(水)快晴
朝より上天気となり、ナイス・ヴューを得んと欲し、二人、モーガンで赤城山麓にドライブ。残念ながら、空気は霞、
関東平野の眺望は得られず。しかし、越後山系残雪、豊かなるを知る。
「からっ風街道」は高低差の激しい地形に道路を施工してあり、サンフランシスコの丘陵を走るが如く、アップダウンが
激しい。長い下りより、ダイナミックなカーブにつづくドライブウエーを、モーガンで走ると、まるで、ジェットコースターに
乗っているような気分が味わえるのだ。途中、幌を外す。
昼に至り、「永井食堂」にて飯。帰路、渋川のカフェに立ち寄り、喫茶。夕、帰宅。
150キロのドライブであったが、疲労困憊ナリ。
2011年4月12日(火)晴、寒
寒風有。焼きたてパンを得る為、市中歩。朝食後、雑用を済ませ、店の準備に、飛駒に出掛ける。草を刈る。昼に至り、
パエリャを作り、シャルドネと飯。寒風を避けた、日溜りを見つけ、大地に横たわり午睡。実に贅沢な気分ナリ。
午後の一時、再び草刈。他、特に記す事無。
2011年4月11日(月)曇
朝、モーガンで飛駒に出掛ける。春の野山を駆け抜け、菜の花畑を爽快な気分で走る。飛駒にて、ガーデニング、草刈。
昼に至り帰宅。粗食後、午睡。夕、落花の風に吹かれ市中を歩。地震有。震度4。その後、小刻みに余震続く。
2011年4月10日(日)曇後晴
今朝、ブロッサムの桜、開。昨年は4月3日であった。この頃になると、初唐の古詩、「洛陽城東、桃梨の花、飛び来たり、
飛び去って、誰が家に落つる・・・・」の美文調で始まる、「代白頭吟」を思い出す。「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず
・・」という有名な詩句が出てくる唐詩だ。この前段に「すでに見る、松柏くだけて薪となるを、更に聞く、桑田の変じて
海と成るを」という詩句が出てくる。この箇所は、見過ごしてしまうところであったが、3月11日の震災を各方面より
見聞するにつけ、さもありなんと思うところとなった。
2011年4月9日(土)小雨
朝より小雨。午後、止む。木々の芽も膨らみを帯びる。きょう日、やはり、桜の進捗具合が気になるところだ。雨も止んだ午後、
ブロッサムの桜をのぞく。蕾より花びらの桃色があらわれ、明日にでも咲きそうな気配を漂わせている。
2011年4月8日(金)薄曇、暖
朝食後、二人で飛駒に出掛ける。いよいよ、ガーデングのシーズン到来。草刈、吹き溜まりに溜まった落葉の整理、
枯れ草の茎を刈り取る。4000坪の敷地を縦横無尽に動き回り清掃を始める。運動量は甚大。イギリス人になった
心持。昼、シーフードパエリャを作り、シャルドネで飯。外気温20度。
大地に横たわり暫く午睡後、再びガーデニング作業を続行。庭の隅にクリスマスローズを発見!
夕、帰宅。織姫山散歩に出掛ける。夜、TVで昨夜の地震のニュースを観る。
2011年4月7日(木)薄曇
朝、織姫山散歩。帰路、市中に降り焼きたてパンを得る。朝食後モーガンで飛駒に出掛ける。枯葉の整理、草刈をする。
ブロッサム庭内の桜の蕾ふくらむ。午後、帰宅。午睡後読書。夕、織姫山散歩。夜半宮城沖M7.1の地震有。
2011年4月6日(水)晴、暖
天気晴朗、野外活動に最適な日となる。市場で浅利を調達して、飛駒に出かける。暫く、庭内の整理、清掃。
昼に至り、ボンゴレを作り野外にてシャルドネと飯。陽射しの中に敷布を広げ、午睡。寒暖計は20度を示す。
大地に身を横たえる感触は限りなき安心感が在る。草刈、清掃は続行。夕、織姫山散歩。鶯、頻りに啼く。
福島第一の行方、いまだ定まらず。
2011年4月5日(火)晴
朝、焼き立てパンを得る為、市中を歩す。昼過ぎ、モーガンで利根川付近までドライブ。北に雪の男体山から
赤城山まで、雄大なパノラマを楽しむ。帰宅後暫く欧羅巴現代史読。夕、織姫山散歩。
紅に染まる空に浅間山のシルェットがくっきりと浮かぶ。市中に下り「う」飯。
2011年4月4日(月)晴、寒
寒が戻る。袋川の桜は三分の咲き。午前中は休息。午睡後読書。夕、織姫山散歩。市中あちらこちら、木蓮咲く。
織姫山中、鶯の鳴き声が響き渡る。山頂寒風有。古河市方面眺望す。
2011年4月3日(日)薄曇
飛駒の野原は緑いや増す。三々五々人來。終日暖炉燃す。他、特に記す事無・・・。
2011年4月2日(土)薄曇
やや暖かくなる。仔羊を焼くため、終日暖炉活躍。他特に記す事無。
2011年4月1日(金)晴
空を見上げたら、」上天気だ。市中まで焼きたてパンを買いに出掛ける。歩すこと20分、丁度ぶとうパンが焼きあがったところだ。
紙袋に入れてもらい、パンのぬくもりを確かめながら帰途に着く。途中鑁阿寺の桜の蕾は開かず。午前中二人で飛駒に出掛ける。
裏の駐車場は草が大分伸びてきた。機械の手入れをして、草を刈る。昼、天気も上々なので、庭にコンロを出して、
シャルドネでチーズフォンヂュ飯。食後、草上に敷き布を広げ、午睡。今年初めて外で昼寝が出来た。夕、帰宅後、
袋川の桜を観察。2〜3輪咲けり。

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