八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成24(2012)年度


物部本家の居館建物群を発見か?

古墳時代後期の大型建物群を確認

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久宝寺遺跡(きゅうほうじいせき)<第82次調査>
南久宝寺(みなみきゅうほうじ)三丁目






調査では、古墳時代後期〜飛鳥時代(6〜7C)、鎌倉時代(13C後半)の遺構・遺物が見つかりました。なかでも、古墳時代後期〜飛鳥時代の遺構は、掘立柱建物6棟、土坑7基、溝8条、小穴158個などで、調査地の西側で行われた第68次調査を含めて、古墳時代後期(6C)を中心とした建物群が集中しています。
 なお、当地一帯は古墳時代中期〜後期(5〜6C)に、当時の政治の中心的な役割を果たした物部氏の
本拠地と推定されるため、これらの建物群が物部氏の居館を構成したものであった可能性があります。





北区第2面全景(南から)



南区第2面全景(北から)



北区第2面 土坑202遺物出土状況(古墳時代後期:6C)



北区第2面 掘立柱建物を構成する柱穴2127検出状況
(古墳時代後期:6C)




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