八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成22(2010)年度


弥生時代後期や奈良時代のムラ跡を発見!

弥生時代後期、奈良時代の土器を発見

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郡川遺跡(こおりがわいせき)<第10次調査>
郡川(こおりがわ)三丁目



郡川遺跡は市域南東部の生駒山地の西側に広がる扇状地上に位置する縄文時代中期(20)から室町時代(15)の複合遺跡です。
 
弥生時代後期(2C)の遺構としては、井戸3基、土坑1基、溝1条が見つかりました。特に井戸が集中することから、調査地付近が居住域の中心であったと推定されます。

10次調査の南部で行われた第6次〜第8次調査でも同時期の集落域が見つかっており、東高野街道に沿った付近に弥生時代後期の居住域が東西約50m、南北約200mの範囲に広がっていたことが推定されます。一方、奈良時代の遺構は溝1条で、馬の歯ほかが発見されています。







弥生時代後期のムラのあと




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