郡川遺跡は市域南東部の生駒山地西麓部に位置する縄文時代中期(前20C)から室町時代(15C)に至る複合遺跡です。
郡川遺跡内で弥生時代の最も古い居住域(前期中葉)は、本調査地の北約400mの地点で見つかっています。
今回検出した弥生時代前期末の居住域の発見は、生駒山地西麓部の弥生文化の成立期から波及期の様相を考えるうえで貴重な資料と言えます。
一方、古墳時代前期前半(3C後半)の溝内からは壷・甕6個体分が集中して見つかっています。完形のものが大半であるため、この地点付近で何らかの祭祀が行われた可能性があります。