今回の調査地は、中河内地域で最大規模を持つ古墳時代中期初頭の心合寺山古墳の北西約600m地点にあたります。調査では、弥生時代後期
(2世紀前半)の大型竪穴住居や井戸のほか、赤色顔料で彩色された壷など、多くの遺構・遺物が見つかりました。
調査区のほぼ全域で、弥生時代後期 (2世紀前半)を中心とした集落にかかわる遺構・遺物が見つかりました。
2棟発見された竪穴住居は、ともに径8.5m程度の大型の円形住居で、そのうちの1棟には住居の中心部に炉跡がありました。
また、彩色を施した壷は井戸底から見つかりました。口縁部を欠くもので、赤色顔料により体部上位を中心に彩色が行われています。
大竹西遺跡では、今回の調査地点から南西約300mの第3次調査で弥生時代後期前半の近畿地方最古とされる鋳造鉄剣が見つかっています。
今回確認された集落跡は、遺構・遺物の年代や位置関係から、鋳造鉄剣を保有したムラであった可能性が考えられます。