地層が語る久宝寺寺内町の変遷

安土・桃山時代から江戸時代前半の遺物を多数確認
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久宝寺寺内町(きゅうほうじじないまち)2008-137調査
<久宝寺(きゅほうじ)三丁目>

　久宝寺寺内町
　
　久宝寺寺内町は、文明二 (1470) 年の浄土真宗本願寺第八世蓮如上人の河内布教後に建立された「西証寺」に始まります。
　
　その後、蓮如の六男の蓮淳により寺号を「近松山顕証寺」と改められました。寺内町を形成する環濠や町割の整備は顕証寺の御影堂完成までの天文九年〜十四 (1541〜46) 年と考えられています。また、天正五 (1577) 年の大坂本願寺と織田信長による「石山合戦」で大坂本願寺の兵に攻められ、戦火を受けた可能性があります。

　今回の調査や、これまでの調査では、これらの事柄を物語るように、焼土層・整地層を繰り返した状況が寺内町の随所で認められています。