八尾市立埋蔵文化財調査センター
発掘情報
平成20(2008)年度
飛鳥時代の寺院「東郷廃寺」
東郷廃寺の瓦が出土
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東郷廃寺(とうごうはいじ)2008-96調査
<桜ケ丘(さくらがおか)二丁目>
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東郷廃寺
東郷廃寺は、平成3(1991)年に桜ヶ丘二丁目地内で市教育委員会による調査で多量の瓦類が見つかったことから「東郷廃寺」と名付けられました。
また、それ以前の昭和62・63(1987・1988)年の大阪府教育委員会による楠根川改修工事に伴う調査でも、多量の瓦類が見つかっています。
現時点では、お寺の主要建物跡が見つかっておらず、伽藍配置等は不明です。これまでの調査で見つかった瓦類から、飛鳥時代中期〜鎌倉時代の寺院であったと推定されています。創建時飛鳥時代中期の軒丸瓦には原山廃寺(柏原市)式系の瓦が使用されています。
東郷廃寺の創建瓦 重弁八弁蓮華文軒丸瓦(原山廃寺式系) <飛鳥時代中期(7世紀中葉)>
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東郷廃寺調査地風景 |
平瓦出土状況
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