八尾市立埋蔵文化財調査センター 発掘情報 平成20(2008)年度
弥生時代後期〜古墳時代前期のムラ跡を発見! 弥生時代後期〜古墳時代前期の遺構・遺物を確認 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 東郷遺跡(とうごういせき)第71次調査 <光町(ひかりちょう)一丁目>
近鉄八尾駅の北約130mの地点で調査を行いました。弥生時代後期の土器が大量に廃棄された溝や、古墳時代前期のムラを構成した井戸・土坑・溝等を確認しました。
弥生時代後期末(2世紀後半頃)の溝内からは同時期に捨てられたと思われる大量の弥生土器が見つかりました。調査地の北西約100m地点で行われた第69次調査(北本町二丁目)においても、同様の性格を持つ溝が見つかっています。 溝に大量の土器を廃棄する行為は、ムラの引越しや、何らかのまつり(祭祀)があったものと推定されています。
土器廃棄溝について
弥生時代後〜末期、このような土器を一括廃棄した溝が八尾市を中心とした中河内地域に多く見られます。 時期的に「倭国乱」(2世紀後半)と重なり、その関連を指摘する考えもあります。
弥生時代後期〜古墳時代初頭の遺構(全景)
平成20(2008)年度発掘情報の目次へ戻る トップページへ戻る