ふるさと散策  七瀬川自然公園

                  ぶらり 2006/11/12

   

 人が集い憩える場人が水と親しむ場人が緑と親しむ場のゾーンがあります。

中央の芝生広場(26,000u)を囲み桜堤・ステージ・草すべり・水田・池・水車・
せせらぎ・水路・展望の丘・遊具広場・ななせの家・エントランス広場・自然観察
の森が巧く配置されている。
隣接するグランド(1,100u)の側に駐車場(235台)があり寄り付きも良い。
 公園に沿う車道を横切ると小さな駐車場に高瀬石仏の案内版が目に
     入る。ここから山手に農道を50メートルほど上ると高瀬石仏に着く。

  高瀬石仏 Stone Buddhas of Takase
   大分市高瀬/国指定史跡(昭和9年1月22日)
                      ぶらり 2006/11/12

  高瀬石仏は平安時代後期、12世紀後半の制作と推定されおり、
  県下の磨崖仏を代表する作品として貴重なものです

   

大分川支流七瀬川右岸の字加羅(から)に位置する高瀬石仏は、数少ない石窟形式の
磨崖仏です。 凝灰岩を掘り込んだ石窟は高さ1.8m、幅4.4m、奥行1.5mの規模で、
この中に五像が彫りだされています。

中央に結跏趺坐(けっかふざ)する胎蔵界大日如来(たいぞうかいだいにちにょらい)像を
中心に向かって右には如意輪観音像が右膝を立てた半跏の姿で刻まれ、さらにその
右には頭上に馬の頭を載せた馬頭観音像があります。また向かって左には六つの顔、
六つの手と足を持って牛の背にまたがった大威徳明王(だいとくみょうおう)像が、そ
して、その左にはことさら奇怪な姿をした深沙大将(じんじゃたいしょう)像が彫り出
されています。とくに深沙大将像は、逆立った頭髪、つり上がった眉と見開いたど
んぐり目に忿怒の表情を表し、首には髑髏(どくろ)の首飾り、赤い褌(したおび)
虎皮の袴(ももひき)を身に着けていますまた、両脚と左手には蛇がからみつき、
腹には少女らしい顔が描かれているのも異様です。

この深沙大将は中国の玄奘(げんじょう三蔵法師)が仏典を求めてインドを往復
した時、砂漠に現れて守護した鬼神といわれます。異様な姿に表現されているのは
このためです。腹部の人面には優しい気持ちを持っていることを表現したものです。

なお、石窟手前の崖面には小さな龕(がん)があり、そこには一本の蓮の茎から三
つに枝分かれした蓮華の上に、阿弥陀三尊仏の安座する姿が彫りだされています。
こうした一根三茎仏(いっつこんさんけいぶつ)は、7世紀後半の白鳳時代に盛んな造
仏形式でしたが、この地方では平安時代後期まで造られたことがわかります。
             (大分市教育委員会が標した案内板から) 
         
詳しくは「大分の磨崖仏/高瀬石仏」
 高瀬石仏の案内板が立つ駐車場に戻り、ここから山手へ向かう
  急な坂道に差しかかる。
  この坂道を50メートルほど上ると頂に八鉾(やほこ)神社が佇んでいる。

 八鉾神社 大分市大字高瀬1149番地 ぶらり 2006/11/12

  
                           
奥殿に見られる木彫

八鉾神社御由緒によると、御祭神は八鉾大明神(大穴牟遅神/おおあなむちのかみ
創起は遠く第89代後深草天皇御代宝治二年(西暦1247年)現在地に社殿を創建
し今日に至るという。