上野遺跡群（大分市美術館広場内）

　　　

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（大分市教育委員会の案内板）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　伽藍石仏　Ｇａｒａｎ　Ｓｔｏｎｅ　Ｂｕｄｄｈａｓ
　　　　大分市永興（りょうご）1948　／大分市指定遺跡 S49/1/9

　　　大分市美術館前のバス停を通り過ぎて、東へ約１０メートルほど進むと市街へ
　　下る急な坂道にさしかかる。ここから５０メートルほど下ると小さな広場が開け、
　　その奥に石仏が鎮座している。

　　　　　　

　　　三つの石窟に彫られた小石仏です。向かって右端の石窟には入口に二仏が、
　　窟内には阿弥陀如来坐像を中心に二仏（一つは欠失）が彫られています。中
　　央の石窟には阿弥陀如来像が浮き彫りされています。左端の石窟には三つの
　　小龕（しょうがん）が残るだけです。
　　　右端と中央の石窟の本尊阿弥陀如来は、光背（こうはい）を彫りくぼめた
　　中から仏身を厚く彫りだしていますが、この彫法は鎌倉時代以降の豊後独特
　　の手法といわれています。