ふるさと散策   大分県の沈下橋


 〇沈下橋(ちんかばし、ちんかきょう)とは河川を渡る橋の一種。地方により
  潜水橋、 潜没橋、潜流橋、沈み橋、潜り橋、冠水橋、地獄橋などともいう。
    大分県では、沈下橋は沈み橋と呼ばれている。

 〇沈下橋は、低水路・低水敷と呼ばれる普段水が流れているところだけに
  架橋され、 また底板も河川敷・高水敷の土地と同じ程度の高さとなってい
  て、低水位の状態で は橋として使えるものの増水時には水面下に沈んで
  しまう橋のことをいう。


大分県では、一級水系以外に架かるものも含めると合計212ヶ所の沈下橋が確認され
ている(2007年8月66日現在)。 これは、確認されている範囲では、日本の都道府県
の中で最も多い数である。その分布も県内各地に広がっている。現存する日本最古の沈
下橋は、大分県杵築市の八坂川に架けられた竜頭橋である。

また、大分県内には、1924年安岐川に架けられた高原橋、1925年に山国川支流の屋形
川に架けられた神迎橋が残っているが、これらは竜頭橋に続き、それぞれ日本では2番
目及び3番目に古い沈下橋である。

宇佐市院内町の津房川と恵良川の合流近くの駅館川には三つ又橋という沈下橋は、両岸
と中州を結んでいる。佐伯市の番匠川支流の久留須川にも同様にT字型の沈下橋がある。
また、日田市天ケ瀬の久大本線天ヶ瀬駅・豊後中川駅では、沈下橋が鉄橋の橋脚の間を
くぐり抜け、日本の橋が交差しながら玖珠川をまたぐ様子を見ることができる。
        出典:フリー百科事典『Wikipedia』


    

         日本最古の沈下橋  龍 頭 橋

                ぶらり 2013/9/15
      JR九州日豊本線中山香駅から徒歩で約15分


八坂川の上流部に架かる11径間の石造りの沈下橋です。橋長 61.55m、橋幅 3.0m。
日本最古であることが評価されて、2007年に㈳土木学会によって土木学会選奨土
木遺産に認定されている。

   

   

 最古の沈下橋
従来、日本における現存最古の沈下橋は1935年(昭和10年)に四万十川に架けられた
一斗俵橋であるとされていた。しかしながら、近年の調査によって、大分県内には数
多くの沈下橋が残っており、中には明治時代や大正時代に架けられたものもあること
が分ってきた。
そのような調査で確認された中では、1876年(明治9年)に八坂川に架けられた永世
橋(ながせばし)が日本最古の沈下橋とされた。この橋は、竜頭橋よりも下流に架か
っていたが、2004年9月29日に台風21号による増水のため流出した。
このため、現在は、1912年(明治45年)に竣工した竜頭橋が、現存する日本最古の
石造沈下橋とされている。
                   (フリー百科事典『Wikipedia』)

 竜頭橋の両岸で見られる甌穴
   

甌穴(おうけつ):急流の河床の岩石面に生じた鍋状の穴。くぼみに入った石が渦流
で回転して岩を削ったもの。かめ穴。ポット・ホール。


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