大分県俳句連盟      

                                          

 大分県短文学大会俳句入選作品集 

                   

 第52回大分県短文学大会受賞作品

 主催:西日本新聞社
 
共催大分県俳句連盟・大分県歌人クラブ・大分県番傘川柳連合会・大分県詩人協会

   2011年8月7日(日) 
大分県ニューライフプラザ(別府市野口原)

 大 会 賞  一葉忌和服の似合ふ姉妹  岡  孝 子  大分市
 優 秀 賞  亀鳴くや瓦礫の中のランドセル  近 広 君 枝  大分市
 免許証返へし女の夕涼み  安部すが子  大分市
 耳遠く端居の人となつてゐし  峰  麓 々  大分市
 目標は生きてゐること初桜  片 岡  学  別府市
 佳 作 賞  子燕の信号無視をくりかへす  緒 方 俊 子  大分市
 花水木街に大正レンガ館  清 瀬 善 三  宇佐市
 花みかん匂ふ四阿一壺天  小 田 祥 子  津久見市
 大往生なる緋牡丹のくずれざま  羽田野晶子  大分市
 北窓を開く絵本を開くごと  近 藤 七 代  豊後高田市
 薪能袖を濡らして舞ひにけり  上 島 幸 重  別府市
 うすものに合はせ心の自在かな  渕 野 陽 鳥  大分市
 ふらここの声は空まで跳ね上がる  永 松 市 夫  宇佐市
 陶干して一村白き春の昼  永 吉 とし乎  別府市
 恐竜の絵本が好きで日焼けの子  睦 ほたるこ  大分市

○応募者数:218名(436句)  
○大会選者(五十音順)
:市ヶ谷洋子・倉田紘文・武石花汀・田中三樹彦・溝口独妙

   分科会<当日句会>受賞作品
            2011年8月7日(日) 大分県ニューライフプラザ(別府市野口原)

市ヶ谷洋子 特  選 物言はぬ夾竹桃も被爆せり 橋 本 紅 洞 大分市
入  選 青あらし吹きひろがりて扇山 峰  麓 々 大分市
入  選 雲の峰頑固おやじの懐かしき 渕 野 陽 鳥 大分市
武 石 花 汀 特  選 熟寝児のころりと置かれ夏座敷 永吉と し乎 別府市
入  選 一水に連なる世界黄砂降る 迫  速 人 豊後高田市
入  選 膝をつく正午八月十五日 阿 部 嬉 子 大分市
田中三樹彦 特  選 父の名の残る戦記を曝しけり 富 川 元 女 大分市
入  選 語り部は被爆三世百日紅 加 藤 響 子 大分市
入  選 大夕立止み過疎の村蘇る 大 江 正 人 宇佐市
溝 口 独 妙 特 選 そこはかと秋の気配のしてをりぬ 本多加代子 宇佐市
入  選 世の音をしばらく鎮め大夕立 平 田 節 子 大分市
入  選 父の名の残る戦記を曝しけり 富 川 元 女 大分市
 互選賞 我が影を捨てて片蔭拾ひけり 甲 斐 梶 朗 別府市

 ○参加者48名 ○選者は五十音順によりました。


     

 第51回大分県短文学大会受賞作品

 主催:西日本新聞社
 
共催大分県俳句連盟・大分県歌人クラブ・大分県番傘川柳連合会・大分県詩人協会

   2010年8月1日(日) つるみ荘
(地方職員共済組合別府保養所)

 大 会 賞  山三つ越ゆれば生家桐の花  渡辺 節子  大分市
 優 秀 賞  じゃがいもの花も生家も雨の中  松本 公節  宇佐市
 大根をおろせばしばし日本海  吉富 芳香  九重町
 水色のガラスのビルに夏来る  大蔵 和子  別府市
 初つばめ天から降つて来たりけり  野木 俊介  臼杵市
 ご先祖のぬくもり秘めし桐の花  甲斐 梶朗  別府市
 佳 作 賞  蜷の道途方にくれてをりにけり  富川 元女  大分市
 揺れやすきポピーのそばにいつも風  寺田 初代  大分市
 その果ては土の色なり七変化  古賀 宣道  別府市
 今日といふいろを大事に額の花  上島 幸重  別府市
 子にしたきやうな竹の子貰ひけり  阿部 寿岳  竹田市
 湧くやうに片言生るる新樹光  永吉とし乎  別府市
 軍服の遺影三人夏座敷  日隈 翠香  玖珠町
 水を切り水をこぼして夏燕  阿部 嬉子  大分市
 鳥帰る風の機嫌の良き日かな  羽田野晶子  大分市
 青芒女に爪の備へあり  堤   章彦  大分市
 病む窓に万緑の山せまりくる  穴井 君子  玖珠町
 朝礼の風新しき衣更  安田 郁代  大分市

○応募者数:150名(300句)  
○大会選者(五十音順)
:倉田紘文・江田居半・河 野 輝 暉・武石花汀・田中三樹彦・溝口独妙

   分科会<当日句会>受賞作品
            2010年8月1日(日) つるみ荘「カトレアの間」

倉 田 紘 文 特  選 蝉時雨くぐり山門くぐりけり 伊賀上由佳 大分市
入  選 行きずりの人に拾はれ落文 富 川 元 女 大分市
入  選 だ石庭の砂のさざ波炎暑かな花 花 宮 伸 子 別府市
江 田 居 半 特  選 向日葵に号令かけてみたくなる 堤   章 彦 大分市
入  選 太陽が二つ児に夏来る 永吉登志子 別府市
入  選 のうぜんの風につかまり咲きのぼる 寺 田 初 代 大分市
河 野 輝 暉 特  選 就活の子に炎天の関所かな 上 島 幸 重 別府市
入  選 太陽が二つ児に夏来る 永吉登志子 別府市
入  選 向日葵に号令かけてみたくなる 堤  章 彦 大分市
武 石 花 汀 特  選 十才の記憶が残る終戦日 大 津 節 子 大分市
入  選 就活の子に炎天の関所かな 上 島 幸 重 別府市
入  選 引揚げの野宿の日々や星月夜 猪 原 惠 子 大分市
田中三樹彦 特  選 ポケットに老眼鏡とサングラス 富 川 元 女 大分市
入  選 のうぜんの風につかまり咲きのぼる 寺 田 初 代 大分市
入  選 噴水やきのふのことのやうな恋 伊賀上由佳 大分市
溝 口 独 妙 特 選 向日葵に号令かけてみたくなる 堤  章 彦 大分市
入  選 恙なきこと称へ合ふ夏越かな 松 本 公 節 宇佐市
入  選 夕焼けやまた一日の過ぎにけり 高砂恵美子 大分市
 互選賞 カンナ燃ゆ今もどこかで戦火あり 猪原アヤ子 大分市

 ○参加者38名 ○選者は五十音順によりました。

    

 第50回大分県短文学大会受賞作品

 主催:大分県・西日本新聞社
   2009年8月2日(日) つるみ荘
(地方職員共済組合別府保養所)

 大 会 賞  志高きにありて立葵  首藤 順子  大分市
 飛行士に送るエールや夜の新樹  渡辺ときみ  大分市
 袋掛されて俗世の木となれり  松本 公節  宇佐市
 麦秋や水のゆたかに大野川  小杉 優子  豊後大野市
 底ぬけの空一点の揚ひばり  松野アサ子  玖珠町
 今も尚夢追いかけつ畑を打つ  柴山三代子  豊後大野市
 次 作 賞  小判草濁世の汚れなかりけり  村山 三郎  大分市
一〇〇本のカーネーションの老母祝う  那須 里子  宇佐市
 小綬鶏のつい深入りをしてしまふ  渕野 陽鳥  大分市
 どくだみを好きになれずに神の庭  あべまさる  大分市
 鯉のぼり母は民話のなかにおり  辛川八千代  九重町
 教え子はお魚博士島の夏  篠田 輝一  津久見市
 誇らかに天を極めし揚雲雀  藍沢 博子  大分市
 親よりも大きくなつて卒業す  野木 俊介  臼杵市
 籐寝椅子父の形になつて寝る  清瀬 善三  宇佐市
 早苗饗に写真の父も加はりぬ  奥野 律子  宇佐市
 水馬雲ひき寄せて雲にのる  富川 元女  大分市
 孫生まる五十年へて幟立つ  宮崎 清子  日田市
 入  選  どの風も素直にうけて雪柳  山本利代子  佐伯市
 峡の村十戸にみたぬ星月夜  永田 豊子  宇佐市
 空店舗燕の借りてをりにけり   野木 俊介  臼杵市
 公園に児ら風となり蝶となり  扇 女  別府市
 遠く来て一夜知覧の蛍待つ  阿部 嬉子  大分市
 小さき肩抱いて目高の死を告ぐる  高田 英子  日出町
 町角に嘘一つ落ち雛の雨  吉冨 芳香  九重町
 伊勢参り真面目な人と結ばるゝ  渡辺 笑子  大分市
 声高の電話が歩く田植かな  中島 桂石  玖珠町
 鶯へ返す口笛空真青  相川 貞子  津久見市
 母の愛等しく受けて燕の子  甲斐 梶朗  別府市
 青田風村に一人の一年生  安田 郁代  大分市
 日雷玄界灘をころげ来る  寺坂 近子  大分市
 時刻表通りに燕来たりけり  村山 三郎  大分市
 蛇が横断すずめも人も見てをりぬ  三重野靖子  佐伯市
 ひとり居て大盛りとなる豆の飯  矢頭ミキ子  吉富町
 石積の棚田代掻く老いひとり  長   章子  日田市

○応募者数:226名(452句)  
○大会選者(五十音順)
:倉田紘文・江田居半・河 野 輝 暉・武石花汀・田中三樹彦・溝口独妙

   分科会<当日句会>受賞作品
            2009年8月2日(日) つるみ荘「カトレアの間」

倉 田 紘 文 特  選 里山に秋を誘ひし水の音 安 田 郁 代 大分市
入  選 天井の柾目涼しき奥座敷 清 瀬 善 三 宇佐市
入  選 だんまりをとほしてをりぬ男郎花 野 木 俊 介 臼杵市
江 田 居 半 特  選 蝉しぐれいつも聴きゐて聴きをらず 寺 坂 近 子 大分市
入  選 滝すべり後より滝の追ふて来る 村 山 三 郎 大分市
入  選 水打つて午後の居住まひ正しけり 後 藤   史  大分市
河 野 輝 暉 特  選 風呂敷をひらけば昭和蝉時雨 竹本 ゆう子 大分市
入  選 熊蝉の骸の掃けば鳴きにけり 片 岡   学 別府市
入  選 ブランドで買ふ飲料水原爆忌 渕 野 陽 鳥 大分市
武 石 花 汀 特  選 甚平の胡坐すぽりと稚児収む 永吉 とし乎 別府市
入  選 満州の引揚げばなし夕端居 猪 原 恵 子 大分市
入  選 折鶴を孫に教へる原爆忌 加 藤 響 子 大分市
田中三樹彦 特  選 盆とんぼ同じ顔してとび交へり 猪原 アヤ子 大分市
入  選 一呼吸おいて灼けつく街に出る 安部 すが子 大分市
入  選 ねぢり花素直になれぬわけのあり 古 賀 宣 道 別府市
溝 口 独 妙 特 選 水打つて打つて心を静めけり 麻 生 良 子 大分市
入  選 絵ごころをくすぐる雨の花菖蒲 吉 原 白天豊後高田市
入  選 滝すべり後より滝の追ふて来る 村 山 三 郎 大分市
雲の峰戦の記憶むくむくと 恒 任 淑 子 玖珠町
 高 点 賞 故郷の匂ひありけり青田風 森 本 文 和 大分市
心太こころに水の溢れたる 吉 冨 芳 香 九重町

 ○参加者68名 ○選者は五十音順によりました。

     

 第49回大分県短文学大会受賞作品

 主催:大分県・西日本新聞社
   2008年8月3日(日) つるみ荘
(地方職員共済組合別府保養所)

 大 会 賞  花冷や弥勒菩薩の細き指  渡 辺 節 子  大分市
 尺蠖の五体投地やラサまでも  鹿野登美子  大分市
 一才の白靴止まること知らず  中 尾 豊 子  大分市
 闇一つづつ従へて蛍飛ぶ  押 谷   隆  別府市
 鬼やんま石の話を聴いてゐる  阿 部 寿 岳  竹田市
 かたつむり傾山を背負ひたる  野 木 俊 介  臼杵市
 次 作 賞  一筋の道貫きし立葵  相 川 貞 子  津久見市
 天領のここが真ん中風薫る  井ノ口 睦子  中津市
 田を感じ母逝きてより障子がち  重 吉 登 美  国東市
 夜空見てラムネコロンと昔来る  丸 山 絹 子  国東市
 初夏の鏡の中を往き来する  富 川 元 女  大分市
 駄菓子屋に二つ割りした真桑瓜  三重野靖子  佐伯市
 田を植えて田圃眺めてをりにけり  片 岡   学  別府市
 看取り夫囀りの窓広くする  工 藤 修 一  豊後大野市
 火の山のけぶり畏み牧開く  河津 あきら  日田市
 照れ笑いして母の日の一〇五  後 藤 和 子  日田市
 ずつと辛抱ずつと貧乏浮いてこい  阿 部 正 調  大分市
 水槽の鱧寝るときは海の向く  金 丸 敬 子  中津市
 入  選  蕗の葉の傾ぎて風をやり過ごす  足 立 玉 翠  由布市
 万緑を一跨ぎして夢の橋  岩野冨士男  豊後高田市
「帽振れ」の滑走路跡麦熟るゝ   佐 藤 友 彦  豊後高田市
 鳥雲に入る宝石箱空つぽ  阿 部 嬉 子  大分市
 身の丈の志あり葱坊主  木 埼 英 子  大分市
 冬霞高崎山を湾に乗せ  永 松 市 夫  宇佐市
 青鷺の清流割つて佇める  篠崎十一郎  大分市
 土に触れ風の声聴く五月かな  寺 田 初 代  大分市
 白色に落ち着く老いや更衣  溝 口 治 義  宇佐市
 預かりし金魚一匹死なせけり  河 津 泰 子  日田市
 子燕の顔中口にして黄色  足 立 泰 子  由布市
 大草原喰む赤牛や夏兆す  吉 永 徳 江  別府市
 黙々とこなす役割蟻の道  中 尾 豊 子  大分市
 高きより大瑠璃のこゑ風の声  江 藤 ひ で  佐伯市

○応募者数:229名(458句)  
○大会選者(五十音順)
:倉田紘文・江田居半・河 野 輝 暉・佐藤冨士男・武石花汀・田中三樹彦

                              

   分科会<当日句会>受賞作品
            2008年8月3日(日) つるみ荘「カトレアの間」

倉 田 紘 文 特  選 捩花の登りつめたる小宇宙 足 立 泰 子 由布市
次作選 炎天のカーブミラーの歪みかな 堤  章 彦 大分市
入  選 帰省子の大声で母呼んでゐる 中野貴美子 別府市
江 田 居 半 特  選 カンナ燃ゆ千人針の糸の色 猪原アヤ子 大分市
次作選 晩夏光心に期するもの一つ 三ヶ尻千恵子大分市
入  選 夕刊に折りこまれくる暑さかな 猪原アヤ子 大分市
河 野 輝 暉 特  選 コンビニに手配の写真熱帯夜 渕 野 陽 鳥 大分市
次作選 空蝉の母の目をして吹かれをり 片 岡   学 別府市
入  選 捩花の登りつめたる小宇宙 足 立 泰 子 由布市
佐藤 冨士男 特  選 露涼し夫と二人の万歩計 森 田 玉 水 大分市
次作選 八十の知恵出しきつて暑に耐ゆる 小野久仁子由布市
入  選 帰省子の大声で母呼んでゐる 中野貴美子別府市
田中 三樹彦 特  選 おのおのの高さをたもち赤蜻蛉 野 木 俊 介 臼杵市
次作選 底紅の紅をたたんで横たはる 高砂恵美子 大分市
入  選 扇風機昭和の風を廻しけり 花 宮 伸 子 別府市

 ○参加者57名 ○選者は五十音順によりました。

     

 第48回大分県短文学大会受賞作品

   主催:大分県・西日本新聞社
   2007年8月5日(日) つるみ荘
(地方職員共済組合別府保養所)

 大 会 賞  大前の子ども神楽の若葉風  安 田 郁 代  大分市
 麦秋の明り一村包みけり  佐 藤 佳 津  津久見市
 ゆるやかな二人の月日豆の飯  麻 生 良 子  大分市
 八十の背を正したる藍浴衣  小野 久仁子  由布市
 鯉幟団塊という余生かな  片 岡   学   別府市
 作業表見てゐる庭師走り梅雨  工藤 ミヨコ  大分市
 次 作 賞  新緑の英彦山越えや九十九折れ  清 末 百 香  豊後高田市
 日差しにも風にも菊の匂ひかな  宇 佐 明 枝  九重町
 母の日の母の笑顔にささえられ  橋本 真喜子  由布市
 静けさは祈りにも似て朴の花  竹本 ゆう子  大分市
 故郷にある楽しみの昼寝かな  三重野 靖子  佐伯市
 田を植えるたつた五文字の農日記  田口 マサ子  国東市
 聖五月日々新しき子の言葉  花 宮 伸 子  別府市
 ハイカラなケアーハウスに冬の虹  近 藤 七 代  豊後高田市
 花種に呪文吹きかけ蒔きにけり  羽田野 晶子  大分市
 樟落葉石にさはれば石の声  石 崎 幸 世  別府市
 煮炊きてふ老いの安らぎ終戦日  猪原 アヤ子  大分市
 麦秋やふるさといまも坂のまち  森本 ゆみこ  日出町
 入  選  湧き水にうつる卯の花ゆれやまず  佐田 りつ子  宇佐市
 十薬の土蔵の影の湿りかな  久保 田郁子  大分市
 ふらここの光と影の行き戻り  工藤 小夜子  大分市
 よしきりの声に目覚めの一部落  足 立 玉 翠  由布市
 夏燕めじろんバスの折り返す  安部 すが子  大分市
 けふも又事なき二人静かな  岩 本 文 子  津久見市
 緋の彩をからめて花火消え行けり  平 川 敦 子  日田市
 鵙高音昔の恋のかけらかな  塩月 すなほ  佐伯市
 喫茶名逆に読んだ万愚節  伊 藤 和 子  豊後高田市
 夏蝶のつまづく風の段差かな  阿 部 正 調  大分市
 玻璃へ迷ひ込みたる夏の蝶  上 島 幸 重  別府市

○応募者数:181名(362句)  
○大会選者(五十音順)
:足立雅泉・猪俣国直・大隈草生・倉田紘文・河野輝暉・徳永球石

                              

   分科会<当日句会>受賞作品
            2007年8月5日(日) つるみ荘「カトレアの間」

足 立 雅 泉 特  選 大緑蔭樹齢の風を吹いてをり 工藤小夜子 大分市
次作選 威銃一村存在感を持つ 阿 部 正 調 大分市
入  選 朝涼の首まつ直ぐにスワン来る 森 田 里 華 大分市
猪 俣 国 直 特  選 合掌のこころ自ずと原爆忌 後 藤  史 大分市
次作選 威銃一村存在感を持つ 阿 部 正 調 大分市
入  選 神の蓮仏の蓮と咲きにけり 村 山 三 郎 大分市
大 隈 草 生 特  選 甚平の間合ほどよく応へけり 今 宮 嘉 子 大分市
次作選 水切りの石新涼の橋くぐる 佐 藤 佳 津 津久見市
入  選 水打つて風を誘つておりにけり 亀 田 俊 美 別府市
倉 田 紘 文 特  選 香水一滴余所行きの顔となる 安部すが子 大分市
次作選 大幹の涼しき蔭をいただきぬ 光 成 え み 大分市
入  選 鳴きたりぬ蝉の夜泣きでありにけり 羽田野晶子 大分市
河 野 輝 暉 特  選 蓮枯れて水の力はうせにけり 沢 宮 恵 美 大分i市
次作選 一番星見つけて開く月見草 甲 斐 梶 朗 別府市
入  選 トントンと刻めばオクラみんな星 羽田野晶子 大分市
徳 永 球 石 特  選 鳴きたりぬ蝉の夜泣きでありにけり 羽田野晶子 大分市
次作選 閉ざされし生家の門や百日紅 清瀬わか子 宇佐市
入  選 祈る時長ければ蝉も啼きやむ 花 宮 伸 子 別府市

 ○参加者 58名 ○選者は五十音順によりました。


  

 第47回大分県短文学大会受賞作品

   主催:大分県・大分県教育委員会・西日本新聞社
   2006年8月6日(日) つるみ荘
(地方職員共済組合別府保養所)

 大 会 賞  百幹の朴咲き朴の谿となる  山下かず子  大分市
 海山の懐ふかし帰省の子  堤  章 彦  大分市
 先生も生徒も一人夏に入る  四 浦   鳩  津久見市
 伝説の無田千町の青田風  峰   麓 々  大分市
 ほととぎす顔洗うごと下の世話  片 岡   学  別府市
 老犬の瞳の中のチューリップ  猪股千代香  豊後高田市
 次 作 賞  幸せと気づく幸せ光る汗  猪原アヤ子  大分市
 花嫁の万遍の笑み燕来る  宮川千代美  宇佐市
 大安の風を捕へしこいのぼり  坂 本 叡 子  津久見市
 婚もあり弔いもあり麦の秋  香 下 壽 外  大分市
 ご近所のみなさん元気豆の花  後藤千恵子  津久見市
 身綺麗な蛇とでくわす裏参道  大島寿美子  大分市
 七十路の恋物語春の雨  太 田 行 子   玖珠町
 鳥雲に見合ひ写真のかへり来ず  阿 部 嬉 子  大分市
 真白なるまゝに崩るる大牡丹  安倍 まさ子  宇佐市
 スーパーに研ぎ屋きている麦の秋  金 丸 敬 子  中津市
 着流しの肩に雨降る桜桃忌  篠崎代士子  別府市
 牡丹の崩るる音を聞きにけり  近 藤 正二  豊後高田市
 入  選  貰ひ風呂父の背に見し天の川  宇 佐 明 枝  九重町
 不器用な夫の一世や竹の秋  橋 永 千 歳  国東市
 片言のひとことうれしこいのぼり  穴 井 君 子  玖珠町
 自転車の少年春をつれてこぐ  亀 井 円 子  臼杵市
 薫風や弓道部員黒袴  原 口 五 月  竹田市
 大寺の大鬼瓦梅雨に入る  平 田 節 子  大分市
 電子辞書わかりませんと出て暑し  津 田 龍 子  大分市
 春風に学習机とどけらる  大 石 睦 子  玖珠町

○大会選者(五十音順):足立雅泉・猪俣国直・大隈草生・倉田紘文・河野輝暉・徳永球石

                             

     分科会<当日句会>受賞作品
            2006年8月6日(日) つるみ荘「国東の間」

足 立 雅 泉 特  選 ブロンズの直立不動炎天下 押 谷   隆 別府市
次作選 語り部の数の少なき原爆忌 加 藤 響 子 大分市
入  選 由布岳よりの風存分に夏座敷 和 田   恵 大分市
大 隈 草 生 特  選 日盛りの鍬を冷やしてをりにけり 森 田 玉 水 大分市
次作選 膝を正して八月の十五日 阿 部 嬉 子 大分市
入  選 ゆけむりの伸び美しき秋意かな 峰   麓 々 大分市
倉 田 紘 文 特  選 星一つ従へ月の涼しかり 押 谷   隆 別府市
次作選 涼風がきてそのあたりなごまする 平 田 節 子 大分市
入  選 膝を正して八月の十五日 阿 部 嬉 子 大分市
河 野 輝 暉 特  選 甚平の口閉ざしゐる平和論 篠崎代士子 別府市
次作選 蟻の道踏み潰すなよ第九条 後藤 たかし 大分市
入  選 今降りる七夕の夜の滑走路 森 本 文 和 大分市
徳 永 球 石 特  選 日盛りの鍬を冷やしてをりにけり 森 田 玉 水 大分市
次作選 空蝉の渾身といふ形かな 後 藤   史 大分市
入  選 次の間の母にもの問ふ夜の秋 森 本 文 和 大分市


    

  第46回大分県短文学大会受賞作品

 主催:大分県・大分県教育委員会・西日本新聞社
   2005年8月6日(日) つるみ荘
(地方職員共済組合別府保養所)

 大 会 賞  田水張る棚田に力つけにけり  佐藤美智子  九重町
 蜷の道月日しづかに流れけり  村 山 三 郎  大分市
 燕来て賑やかになる牛舎かな  武石寿恵子  玖珠町
 身ほとりの影より日脚伸びにけり  中野貴美子  別府市
 海底の器に返す冬至の湯  河 野 則 子  国東町
 若葉風鏝絵の鯉の動き出す  渡 辺 節 子  大分市
 次 作 賞  夫の背に踊る木漏れ日著莪の道  荒 金 敏 子  中津市
 五月来ぬひとつばたごの花明り  小 野 武 子  玖珠町
 大木の心音を聴くみどりの日  野 木 俊 介  臼杵市
 合歓の花空やはらかくなりにけり  猪原アヤ子  大分市
 花菖蒲声も似て来し姉妹  工藤小枝子  大分市
 ながながと青田曳きずる電車の灯  水谷純一郎  中津市
 目礼をして少年の涼しき瞳  光 成 え み  大分市
 退屈をまぎらす池のあめんぼう  坂 本 叡 子  津久見市
 恋知らず戦死の兄よ葱坊主  日 隈 道 子  玖珠町
 万緑の傘寿の自身や心電図  木 村 久 子  国東町
 畳屋のある町内の明易し  阿 部 正 調  大分市
 母の日の夫の形見の吾子二人  伊 藤 和 子  豊後高田市

 (注)ほかに入選句として11作品が選ばれました。
○大会選者(五十音順)
:足立雅泉・猪俣国直・大隈草生・倉田紘文・河野輝暉・徳永球石

大分県 俳句連盟