のろまでぼんやり生きてゆくがよし
私の姓は渕野(ふちの)名は純生(よしお)です。易しい漢字を使った名ですが、
初対面では渕野純生「ふちのよしお」と読んでいただいたことは一度もありませ
ん。齢64歳になる今日までに同名の「純生」さんにお目にかかれたのは4名で
した。しかも、皆さんの名は「すみお」さんでした。
「ふちのよしお」は日本でただ一人の呼び名である?のが目下の自慢であります。
『 荘 子 』
(至人ハ)道流レテ明(メイ)ニ居ラズ、徳行(オコナ)ワレテ名ニ処(オ)ラズ純純
常常、スナワチ狂ニ比ス。迹(アト)ヲ削リ勢ヲ損(ス)テ、功名ヲ為(オサ)メズ。
コノ故ニ人ヲ責ムルナク、人モマタ責ムルナシ。至人ハ聞コエザルニ、子ハ何ゾ
喜(コノ)ムヤ。孔子曰ク、善イカナト。其ノ交遊ヲ辞シ、其ノ弟子ヲ去テ、大
沢ニ逃ガレ、裘褐(キュウカツ)ヲ衣(キ)、杼栗(ショリツ)ヲ食クラ)ウ。獣ニ入
リテ群ヲ乱サズ、鳥ニ入リテ行(レツ)ヲ乱サズ。鳥獣モ悪(ニク)マズ、シカル
ヲ況(イワ)ンヤ人ヲヤ。
人生の達人は、己の体得した真理は一切万物にあまねくゆきわたらせながら、
己の明智は外にあらわさない。徳は立派に修まりながら、有徳者としての名声
はあがらぬようにし、純純常常(じゅん・じゅん・じょう・じょう)、
かえって狂人のごとく見える。
だから歩いても足迹を残さぬほどの目立たない人生を理想とし、権勢の地位に
身をおかず、功名を世にあらわすこともしない。だから他人を責めとがめるこ
ともなく、他人から責めとがめられることもない。
人生の達人はこのように名声とは無縁である。それなのに君は名声をそんなに
好むのだ。
(以下略)
父は荘子が説いた「純純常常」から、わが子に
「のろまでぼんやり生きてゆくがよし」と願い「純生(よしお)」と命名して
くれたのです。
俳号/陽 鳥
昔々のお話になります。
洋酒メーカーのサントリー社が『純生』(じゅんなま)の銘を冠したビールを
売出しました。
私の名は純生(よしお)ですが、テレビ・コマーシャルでこの銘柄が連日流さ
れると、友だちから「渕野のコマーシャルだ!」と囃されたものです。
<サントリー・純生>のサン(Sun/太陽)を陽に
トリー(Bird/鳥 )を鳥に
置き換え、さらに、大のファンであった漫画家手塚治虫の作品「火の鳥」をイ
メージして、陽鳥が生まれました。
郷里の大分では、酒に酔っ払っている状態を「ようちょう」とか「ようちょる」
と言います。猪口一杯で酔うてしまう下戸の私のことでもあります。
いつしかビールの<純生>は市場から消え、代わって発泡酒の<純生>が
売出されたものの、最近では店頭に見かけません。写真は下戸の私が記念に
買った発泡酒の空き缶です。
缶の底には<賞味期限02.12製造0204下>と記しています。
第44回大分合同読者文芸年間賞受賞を祝って
「陽鳥→火の鳥→極楽鳥」という発想で フラワーアレンジメントしてみました。 ジャーナリストから医者に転進した F.T女史から。2008/1/31 |
天文ファンの皆さんが開いてくださ ったお祝いの宴にて 2008/1/31寿司処「吾妻」 /大分市佐賀関 |
塩分を控え素材の味豊か
携帯電話のカメラはあまり使いません。
なんとなくメモリーを開いてみましたら、
この写真が出てきました。
大分県国民健康保険団体連合会の平成15年度(2003)「健康づくり標語」
年間賞の優秀賞に選ばれた私の作品です。
賞品にいただいた電波時計は居間の壁にかけられて時を刻んでおります。
2007/6/16ブログ/<陽鳥?!>から
選評<甘いも辛いも塩加減>とはよく言ったもの。素材を生かした本物
の味の塩梅(あんばい)いかが?ここでもまた「塩」が決め手となって
いる。
大分の国保Vol.239 2003/11月号
大分の国保 2007.10 Vol.259 秋号 |
背表紙を飾った一句
選者のコメント
好奇心がつまりは長寿を呼ぶ。長生きの秘訣は若さを保つこと。若さを
保つには好奇心を持ちつづけること。快いリンク。
思いがけないことに再び入選しました。
これも、健康に留意した規則正しい生活?を送っているご褒美でしょう。
Web版大分の国保 Vol.266 / 2009.7月 |
薬いらずの私薬屋さんを泣かせています
4月25日は私の誕生日。67歳は俳句の会友の中では若い方に入る?
生まれて此の方、薬いらずであるとは"珍しい生き物"だと妻は言う。