オリンピック体験総括 |
ここで、私の長野オリンピックボランティア体験を通してボランティア活動とは何かを考えてみたいと思います。
ボランティアに関して三つのことが言えると思います。一つ目は個人が自発的に行う活動であること。二つ目は無償の行為であること。三つ目は、ボランティアの最大の利点ですが、多くの人と知り合い、その結果人的ネットワークが広がると言うことです。以上の点を、私のオリンピックボランティアに照らし合わせるとこんな風です。 国際放送センターのサブ資格認定センターに始めから終わりまで居た関係者に聞いた話によると、ボランティアに仕事を教えたのは大会役員でしたが、仕事をしやすいように職場を変えたのはボランティアだったそうです。机の配置を換えたり、認定作業をより迅速に行えるように、各国語でポスターを書き、張り出しました。特別、役員に言われたから行ったわけではなく、自発的に行ったのです。まさに、ボランティアです。 今回、スタッフユニフォームは頂きましたが、私たちの活動は金銭的には得るものは何もありませんでした。しか |
し、それ以外のこと、つまり経験的にはおおいに得るものがありました。これこそがボランティアの魅力です。
今までの活動を通じて年齢、性別は言うに及ばず、国籍、人種、宗教が異なるたくさんの人々と出会い、語り合うことができました。また、国境を越えた人的ネットワークも広がりました。時々、ボランティア活動を通して知り合った方から便りが届きます。日本国内は言うに及ばず、アメリカのニューヨーク、ボストン、フロリダ、また、オーストラリアのシドニーなどからです。ネットワークが広がり、その連絡方法もインターネットの普及により、かってとは較べものにならないほど迅速、安価、簡単にできるようになりました。ボランティアを通して、たくさんの人と知り合い、メールを通してその絆を深める。これがボランティアの醍醐味です。 ネットワークが広がったのは海外ばかりではありません。この会へ出席できたことも私には大きな収穫です。ひとつの出会いがまた新たな出会いに発展した良い例でしょう。これを機会に皆さん方ともお近づきになれたら嬉しい限りです。 |