えびちゃんの山行記録
ふるさと登山のススメ!丹後富士
ふるさと西舞鶴から望む建部山は正に富士
| 日 付 |
平成13年 8月15日(水) |
| ルート |
大和工芸工場〜建部山毘沙門天〜登山道〜山頂〜往路逆順 |
| 天 候 |
晴れで猛暑
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概 要
近畿で一般に丹後富士というと由良ヶ岳のことを指しますが、京都府の舞鶴市(の一部の地域)においては建部山のことを言います。この山は麓から見上げればよく目立つ鋭鋒であるため、人の名前を呼ぶようなイントネーションで「たてべさん」と呼ばれて親しまれていますが、私の実家がある西舞鶴からはまさしく丹後の富士です。 物心ついた頃から毎日のようにこの山を眺め、教室の窓から山頂には何があるのだろうと想像を逞しくした小学時代、夕焼けに染まる姿に立ち止まった中学時代、四季による色彩の変化に気づいた高校時代、なぜか今まで登ろうとする気持ちを抱かなかったこの山に、今回登ろうと思ったのは、北摂の低山を徘徊するうちに「山高きがゆえに、貴からず」という概念に触れたからかもしれません。確かに、たかだか標高315.7m。わざわざ登りに行くには物足りない山かもしれませんが、我がふるさとが誇る心の名山。こういう山に登らずしてふるさと登山は語ることができないでしょう。 *注:京都府に海があることを知らない方がおられますが、京都府の北部は日本海の若狭湾に面しております(丹後半島も京都府です)。舞鶴市は岸壁の母でも有名な舞鶴港がある人口10万人足らずの京都府北部の静かな都市です。
05:00 登山口を探して
この時期、300m級の山登りはサウナに行くのと同じ、早朝登山しかありません。もちろん登山ガイドに建部山の名は無く、まずは登山口を探して西側の峠を目指します。地図によるとそこから山頂までが一番距離が短いので藪漕ぎでも何とかなるとふんだのですが・・・・ 峠に向かう途中、朝5時にもかかわらず夫婦で畑仕事している方がおられたので、 「この山に登りたいんですが・・・」と尋ねると 「たてべさんへ登るンか?あ〜ん、そこの峠から登るなんて玄人でも尋常じゃねぇ〜、山の向こう側に登山道あるから・・・うんぬん・・・」と親切に教えて頂いた。 「山の反対側ですね・・・ガ〜ン・・・ありがとうございます」 お盆に山で遭難というのも縁起が悪いので、言われたとおりに来た道を戻って山を回り込んでいるうちに陽は登り始め、同時に汗が滲み(いや吹き出し)はじめてきました・・・。ナンのために4時起きしたのか・・・自問自答しながら住宅と田畑の間をそれらしき道を探しながら歩いていると、ようやく田圃のイノシシ除け?のトタン板の向こうに「建部山 毘沙門天」の石柱を発見しました!この横の道から山に入っていくと、立派な神社が現れます。しかしこの神社、最近はあまり整備されていないよう・・・右手に藪っぽい小道があるので、「これかな〜?」と笹をかき分けながら進むと突然立派な道にでて・・・どうやらこれがホントの登山道らしいのですが・・・「ホッ」とするも、すでに刻は5時40分を回っていたのでした(;;)
06:05 朝焼けに染まる五老ヶ岳
車が通れそうな広いなだらかな道を、つづら折りに登っていくと、中腹の木々の切れ間から舞鶴でもっとも有名な山「五老ヶ岳」が朝日に染まった美しい姿を見せてくれました。私の実家はその麓にあり、昔は家の裏山から五老ヶ岳まで登ったこともあったようです。遠くに若狭富士と呼ばれる青葉山もハサミの形をした山頂を印象深げに浮かんでいました。 登山道からは由良ヶ岳方向の展望も所々開け、この標高の山にしては驚くほどの展望の良さです。こういった点も富士山に似ていなくもありませんね〜。
06:30〜 山頂にて
山頂に登ると、なぜこんな立派な登山道があったのか理解できました。ここは旧軍の砲台跡だったのです。舞鶴湾の軍港を守るために築かれたのでしょう、立派な弾薬庫跡?も残っていました。昼間でもちょっと気持ち悪いですが、奇しくも今日は「終戦記念日」昔の人の苦労を偲んでオカリナを吹いてみました。・・・が、残念ながら巧く吹けませんでした・・・・みっ未熟。。。。 山頂を探し回りましたが、三角点は発見できず、無数に生い茂った木に掛かる蜘蛛の巣で全身糸だらけになってしまいました。雑草が少なく涼しい秋にもう1度探しに来ることにして、残念ですが今回は退散する事にします。
07:55 下山
正規の登山道を降りていくと、神社に登って行く道のすぐそばに出ました。ここも猪よけ?の鉄板で入り口は塞がれており、結局どこにも建部山への道標はありませんでした。丹後富士は、高さも、形も、登り口も地元の人にだけ開かれた山なのでしょう。
終わりに
念願であった丹後富士に登った後でも、どうしてか小学校から抱いていた謎というものは何も解決していないような気分が続いています。結局三角点も発見できず、ハタと思いついて国土地理院のHPから三角点の情報をダウンロードすると、確かに山頂にはあるらしいのですが・・・。 おまけに点名は「舞鶴富士」。確かに、舞鶴の人しかこの山を富士とは呼ばないのかもしれませんが、今さら幼い頃から呼び続けた「丹後富士」という名のイメージを変えることはできないでしょう。 夕闇に沈む、丹後富士を眺めながら、ふるさとの山を登ることはこんなに素晴らしいことだったのかと気づき、是非みなさんも幼い頃からの特別な山に登ってみることを勧めたくて、こんな山行記録を作ってしまいました。
登山地図はこちら
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