えびちゃんの山行記録
概 要
09:20 前鬼口林道ゲート前から出発 ![]() 11:20 二つ岩 かの有名な二つ岩までは「本来の登山はこうあるべきだ」と思わせてくれる素晴らしい登山道が残っていた。目印もないだだっ広い谷をコンパスだけを頼りに、ルートを自分で選びながら登っていく・・・・よく踏まれた登山道を歩きなれた人には、この目印も踏み跡も定かでない道は、本当にあっているのか不安になってツライかもしれない。しかし、この山域ではこれがレッキとした登山道なのである。引き返したくなる気持ちを抑えながら、藪漕ぎでないの幸いにガンガン登っていくと、ようやく赤テープや踏み跡がハッキリ現れ、そこから更に斜度を増す谷を登り詰めると二つ岩(両童子岩)に到着した。 ![]() ![]() 12:15 太古の辻 二つ岩から太古の辻までは近いのかと思っていたが、結構時間がかかった。というよりも最後の激登りのために、スピードが鈍ったのだ。ここで、今回初めて人を見た。「山伏くずれ」の様な人だった。 太古の辻(それを示す道標はどこにも無かったが)には、背くらべ石という人型の石が2つ仲良くならんで立っているが、それを眺めている時にその人は現われた。腰には狸かなんかの毛皮の尻敷きをまとい、法螺笛こそ持っていなかったが、白装束?に地下足袋を履いていた。背くらべ石に、なにやら念仏を唱えてから私を見ると「どこへ行くのか?」と尋ねる・・・・細かい話の内容はここでは触れないが、「是非、大日岳には登りなさい。気持ちいい風が吹いているよ。」と山頂に至るルートを丁寧に私に教えると、「この年でここからの下りは足にくる」とぼやきながら前鬼へ向かって去っていったのであった。 ![]() 13:10 大日岳 ここの鎖場をよじって登れる人を私は尊敬する。私にはできなかった。いつの年代に作られたか分からない不思議な鎖に我が身を託す事なんて・・・・、鎖は使わずに横の岩場をオーバーハング気味に(こっちの方がある意味危険であるが)よじ登って山頂に着くと、反対側に安全に登ってこれる道があった。どうやら「山伏くずれ」は私に鎖場を登ってほしかったようだ。弥山川ルートといい奈良の山では、私を危険な道に誘う人が現れるようなので注意が必要である(^^; ![]() 13:40 深仙の宿 深仙の宿付近では、なにやら木の手入れをしている人たちがいたが、下山時に尋ねると昨年植えた桜を世話しているとのこと。最近は木の立ち枯れが進み湧き水が少なくなってきたので、有志が集まって桜の苗木を植えたのだが、ほとんど育っていないらしい。本来生えていない木を植えるのはどうか?という感じもしないではないが、禿げ山になってしまうよりはいいだろう。もしかすると数年後には、ここで花見ができるようになるかもしれない。 ![]() ちなみに、ここでは香精水という水が岩から滴り落ちていて、それを飲料水にしている。下山時にその溜まり水を分けて頂いたが、湧き出ている水の量はかなり少なかった。やはり、桜の木の生育を願わずにはいられない。
14:45 釈迦ヶ岳山頂 ![]() 北の展望(正面に七面山、遠方に近畿最高峰) 山頂にて日没、そして日出 歩き始めてから山頂まで5時間以上。早朝の出発でもあり久々の重いザックに私の体は、疲労の極みに達していたのであろうか?山頂でちょっと休憩のつもりが完全に寝入ってしまい、孔雀岳へ足を延ばす時間は無くなってしまった。数名の人が登ってきたようであるが、既に姿はなく山頂は独り占め状態となったので、山頂の一等地にテントを張ることにした。 誰もいない山頂でオカリナを奏でていると、野生の鹿の鳴く声が聞こえてくる。「キヒーーン」なんだか子供の泣き叫ぶ声に近いその鳴き声に合わせてオカリナを「ピーヒョロロー」とやると、「キヒーーン」「ピーヒョロロー」「キヒーーン」・・・いつまで経っても鳴き声の主は立ち去ろうとしないのであった。 本当に鹿なのか?もしかして・・・・・不安を飲み殺し、意を決して鳴き声のする方へ行くと、・・・・鹿だった(ちょぴり残念^^;)。不思議そうに首を傾げながら私の方をのぞき込むように眺める姿がとても可愛らしいが、カメラを取り出すとびっくりしたように走り去って、二度とは戻ってこなかった。 ![]()
08:20 下山開始 ![]() 終わりに ほとんどトレーニングもしないまま久々のテント泊行に出発してしまったため、翌日から次の休日まで激しい筋肉痛に悩まされることになった。しかし肉体的な疲労とは逆に、精神的には満たされた気分の1週間でもあった。奈良の山は私に不思議なパワーを分け与えてくれたようである。
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