八尾市立歴史民俗資料館 河内木綿の部屋(3)
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(3)−2 資料館 綿作り日記


八尾市立歴史民俗資料館では、
加藤金次氏のご協力と、寺尾和一郎氏のご指導を得て、
資料館北隣の菜園で、
毎年、在来種の綿の栽培をつづけています。
5月初旬から9月にかけて、綿の生育状況を見ることができます。


(1)畦立て、種まき
(5月初旬。八十八夜前後)
4月下旬頃、畑の土を耕うんし、石灰を撒いて土を中和させて、準備しておきます。

種まきは八十八夜(5月2日頃)の頃です。種は前日の夜、一晩水につけておきます。
種の蒔き方は、筋蒔きと間隔蒔き(20cm間隔程度)があります。(間隔蒔きでも、一つの孔に3粒前後を入れる。)
筋蒔きでも間隔まきでも、指で軽くほじる程度の浅めの溝や穴でよく、種を入れたら土をかぶせて蓋をし、鍬などでするようにして押さえます。あまり堅くならないようにします。




(2)発芽

(種を蒔いて10日頃)
種をまいてから1週間から10日前後で芽がでてきます。はじめの双葉のあと、成長する心芽がでます。






(3)灌漑、施肥、間引き
背の低い間は、水をかかさないようにします。
ひとつの孔に芽が何本もでたら、様子をみて、一本だけ残してあとは抜きます。
肥料は綿実粕や油粕で、計3回くらいでまで。
1回目は種をまいてから20日後くらいで、5月下旬くらい。根元にかけるよりも、畝の側面あたりに筋や孔をきって、入れる方がよい。ただし早めに効かしたい時は、根元周辺の土の上にかけてもよい。
その後の成長のぐあいをみて、2回目の肥料は、6月中旬から下旬ころにします。





なお、6月初旬頃(背丈約30cm程度)背丈がある程度伸びてきたら(40cm程度)、風雨による倒れを防ぐため、杭を打ち、針金を張ります。ただしこれは現代のやり方です。

肥料の3回目(三番肥)は、別にしなくてもよく、7月になっても成長が鈍いようであれば、少し入れてやる程度にします。

6月は梅雨で日照時間も短いので、成長は鈍いのですが、梅雨の土砂降りでこけるよりは、むしろ低いままの方がいいかもしれないようです。

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