この万石通しには、「天保十五年辰十月調之」「河内柏原古町細工人永原屋徳左衛門」と製作年代と製造者を示す墨書があります。万石通しの製造は、大坂農人橋(現大阪市中央区)の京屋一族が有名ですが、寄贈されたものは河内地域で制作され、年代的にも古く、研究資料として貴重といえます。 |
資料館がある高安地域一帯は、明治時代から造園業が盛んで、庭石に使用される石材をはじめ、重量のある樹木を運搬する為に「バリキ」が使用されました。寄贈されたバリキは、人ではなく牛馬が曳く荷車で、昭和20年代頃まで使用されていました。 |
かつて南高安から柏原にかけての山麓部では、葡萄栽培が盛んで、葡萄酒が生産されていました。これは、葡萄酒を醸造する道具のうちの「フネ」と呼ばれるもので、葡萄を搾る際に使用する圧搾機です。容積は八石(約1.5kl)、組み立てると高さ約3m、幅約1.2m、長さ約2.8mとなる大型のものです。 |
八尾市大竹地区の有志(平成4年段階で21軒)で、古くからおこなわれてきた「大竹富士垢離講」の行事に使われた掛軸(本尊)、祭具、諸道具一式です。平成21年4月の行事(お勤め)、及び同年7月の当屋祀りをもって解散しました。 |