春蘭の性質
一般に春蘭作りはむずかしいと思われているが、一応、春蘭の性質を知り培養基準
さえ覚えれば春蘭作りはまことにやさしい。
洋蘭や熱帯植物のような防寒設備もいらず、盆栽やおもとのような忙しい濯水もいら
ず、のんびりと作ってむくわれることの大きいのが春蘭作りである。
培養に先だって知っておくべき春蘭の性質では次の七ケ条を頭においていただきたい。
すだれごしの柔らかい朝の陽光はランによいが強い目にあててはいけない。
培養土はいつも軽くしめっていた方がよいが、じくじくとした湿り過ぎはいけない。
土のなが乾きは禁物。
培養土は軽く水がさっと沈む土(砂)がよい。
過肥・濃肥は絶対にいけない。
春蘭は、風通しの良い所を好む。
春蘭は、冬保温する必要はない。