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ヨーロッパの宇宙開発


 宇宙開発といえばアメリカのNASAが有名ですね。日本でもJAXAがあります。では、ヨーロッパの国々では、どのような宇宙開発が行われているのでしょうか?

 実は、ヨーロッパにも欧州宇宙機関、
ESAというのがあるんです。発足は1975年。当初は、フランス、イギリス、ベルギー、ドイツ、オランダ、スイス、イタリア、スペイン、デンマーク、スウェーデンの10ヵ国が参加。現在では20ヵ国ほどが参加しています。1つの国でというよりヨーロッパ諸国みんなで協力し合い宇宙開発を進めているんですね。

 とはいえ、宇宙開発には膨大なお金が掛かります。そこでやはりお金を多く出しているフランス、ドイツ、イタリアの発言力が強いようです。

 さて、では、このESAがどのようにできていったのかを見ていってみましょう。

 かつての宇宙開発といえば、やはりアメリカ、そして旧ソ連が圧倒的に進んでいました。人工衛星の打ち上げでは1957年にソ連が成功させており、次いで1958年にアメリカが成功。では、その頃のヨーロッパはというと・・・。

 各国が独自に宇宙開発を進めてはいましたが、やはりソ連、アメリカにはとても対抗できない。それなら、ヨーロッパの国々みんなで協力して宇宙開発を進めようではないか!という声が上がってくるんですね。

 そして、1964年には欧州ロケット開発機構、ELDOが発足し、同じ年に欧州宇宙研究機構、ESROが設立されます。そして、その2つが1975年に合体(実際は欧州宇宙開発機構が欧州ロケット開発機構を吸収)し欧州宇宙機構、ESAが発足することになったのです。

 1979年には人工衛星打ち上げロケットのアリアンロケットを開発し、アリアンスペース社を通じて民間衛星の商用打ち上げで実績を上げています。

 また、今後は「ガリレオ」といわれる欧州版のGPSの開発ややNASAと協力し木星探索。また、日本とも協力し水星探索機の開発などを行い近い将来、完成の予定です。


 ウェブサイト:www.esa.int