ブラックホールは、光すら脱出することのできない天体です。つまり、見ることができないんですね。では、どうやってその存在を確認すればいいのか?
それがX線です。ブラックホールからは強いX線が放出されます。このX線によりブラックホールの存在は確認することができるのです。
しかし、なぜブラックホールはX線を放出するのでしょう。
ブラックホール単体でX線が放出されるわけではありません。ブラックホールの近くに星が存在する場合、ブラックホールはその星のガスをものすごい勢いで吸い込んでいくんです。
ブラックホールの周りをグルングルンものすごいスピードでガスが円を描くように回るんですね。このガスの円盤は陽子と電子のプラズマです。これが摩擦で高温になるんです。数百万度にまで加熱されるんですね。すると、X線が発生するというわけです。
ブラックホールは単体の場合では、その存在を確認することは難しいのですが、近くに星がある場合は強いX線によって存在が確認できるのです。
ちなみに、このブラックホールから放出されるX線は激しく強度が変動することがあります。これは、ブラックホールのまわりの高温になったガスが不安定であるためではないか?といわれています。
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