宇宙の年齢は、今、約138億歳です。もっと、細かい数字をいえば137.96億±5800万歳です。
まぁ、ビックバンが起きたのが今からおよそ138億年前ってことですね。
しかし、なぜ宇宙の年齢が約138億歳だとわかったのでしょうか?
初めは、宇宙は膨張しているので、その速度がわかれば宇宙が生まれた年がわかるのではないか?ということで計算したんですね。しかし、これは非常に難しい。最初の計算では、宇宙の年齢が20億歳と随分若すぎる年齢になってしまいました。
正確にわかるようになったのは2003年。けっこう最近ですね。アメリカの打ち上げた観測衛星WMAPが宇宙背景放射を観測し宇宙の年齢が137億歳であると発表しました。宇宙背景放射っていうのは、難しいですね。まぁ、ビッグバン(実際はビッグバンのちょっと後)の宇宙最古の光は現在でも地球にマイクロ波として届いているんです。これが宇宙背景放射ですね。
そして、2013年にはヨーロッパのESAが打ち上げた宇宙望遠鏡プランクにより、マイクロ波を温度であらわした時にムラがあり、そのムラの分布から宇宙の年齢をより精密に調べ約138億歳ということになったのです。
今後、さらに技術が進歩していけば、さらに正確な年齢がわかるかもしれませんし、現在の138億年説もひっくり返ってしまうかもしれません。
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