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宇宙人のいる確率


 「銀河系で毎年誕生する恒星の数(10)」×「その恒星が惑星をもつ確率(0.5)」×「その中で生命が生存できる環境をもつ惑星の数(2)」×「そこの生命が誕生する確率(1)」×「その生命が知的生命体に進化する確率(0.01)」×「その生命体が他の星に通信を行える確率(0.01)」×「その高等文明の継続期間(10000)」=この銀河系に知的生命体がいる星の数


 これは、アメリカの天文学者フランク・ドレイクが考案した銀河系に知的生命体、つまり宇宙人がいる確率を示した方式です。( )内がドレイクが予想した数字で
答えは10個となります。

 しかし、よく考えたら各々の数や確率がどのような計算で導き出されているのか疑問です。正確な数字ではなく、あくまでドレイクの予想ですね。

 では、宇宙人がいるとしたらどんな条件が必要なのか?

 まず、地球のような岩石惑星である必要があります。木星とか土星はガス惑星なので地面も海もありません。そうなると生命が誕生することができないんです。



 そして、岩石惑星であっても水がなくてはなりません。惑星自体が寒すぎて水があっても凍りついてしまっていたり、逆に暑すぎて蒸発してしまっていたりするとやはり生命誕生には向かない惑星となってしまいます。

 つまり、恒星からほどよい位置に存在している惑星でないとこれらの条件が満たされないんですね。

 その生命誕生の条件を満たしている恒星からの距離を保っている位置のことを「
ハビタブルゾーン」といいます。恒星から、このハビタブルゾーンの位置にある岩石惑星なら生命がいる可能性はあるということですね。

 最近では、このハビタブルゾーンにある惑星が次々と発見されています。

 しかし、現在見つかっている中でもっとも近い地球型系外惑星は、地球から4.4光年も離れています。つまり、光の速度でも4年かかるんです。当然、光の速度で移動はできませんので、宇宙人も地球人と同じ知的レベルだとするとなかなか会える可能性は少ないわけです。

 SF映画では、必ず地球人よりも宇宙人の方が知的レベルが高いわけですが、実際、地球に宇宙人がやってきたとしたら相当高度な文明を持っていないと地球までたどり着くことすらできないわけですね。

 また、実際に見つけて会うのは難しいとしても、宇宙人からの何らかの反応をとらえようとするプロジェクトもあります。

 SETI計画といって電波望遠鏡が受信した電波を分析して知的生命体が発信したものではないか調べるプロジェクトです。これであれば、相手の宇宙人が地球人と同じくらいの知的レベルがあれば会話のようなものも可能になるかもしれませんね。