月というと死んだ天体であって火山運動などがない為、地震は起こらないと考えている方が多いのではないでしょうか?
しかし、実は月でも地震は起こります。
1960年〜1970年代のアポロ計画で月面に運ばれた地震計が多くの地震活動をとらえたことにより、このことははわかりました。
まずは、「深発月震」と呼ばれる深いところで起こる地震があります。だいたい深さ900〜1100キロメートルのところで起こる地震ですので地表ではほとんど感じることはありません。
ちなみに深さ1000キロといってもピンとこないかもしれませんが、月の半径はおよそ1738キロメートルですのでど真ん中辺りで地震が起こっているわけですね。地球では、深くても670キロメートルまで。それより、深い場所で起こることはほとんどありません。
この深発月震は、周期的に起こるため、地球の引力と月の引力による引っ張り合いによって起こっているのではないかと推測されています。
また、浅い場所で起こる「浅発月震」と呼ばれる地震もあります。おおよそ300〜400キロメートルほどの深さです。こちらは、浅い場所での地震ですので地表でもマグニチュード3〜4ほどで感じることができるはずです。この浅発月震はどのようなメカニズムでなるのかは不明です。
また、隕石により起こされた地震も観測されています。こちらは、我々が普段、経験することのない地震ですので怖いですね・・・。
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