夜空に突然、今までなかった星が現れ明るく光り輝く。それを超新星といいます。超新星と思われる最初の観察記録は185年。中国の「後漢書」に記されたものです。
現在では、年間300〜600個もの超新星が観測されています。
おぉ、年間300〜600もの新たな星が発見されているのか〜。と考えてしまいますが、実は逆!
超新星とは、実は、恒星の最後の大爆発なのです。
その証拠に、超新星は数週間で最も明るくなった後に数か月から1年ほどで観測できないほどに暗くなってしまうのです。
超新星の存在は古くから知られていたものの本格的に研究が進んだのは、1930年代に入ってからです。
スイス国籍の天文学者ツビッキーとドイツ生まれでアメリカの天文学者バーデは1934年に超新星爆発によって中性子性ができると発表します。この中性子は1932年に発見されたばかり。その中性子でできている星があるなんていうのは、当初、まったく信じられていなかったようですが、1937年にアメリカの物理学者オッペンハイマーらが大きな質量を持つ星が崩壊すると中性子星、又はブラックホールになる可能性を計算で示しました。
彼らの研究によって恒星の一生についての理解が進んでいくことになります。
太陽の質量の4〜8倍ほどある恒星ならば超新星爆発が起こります。しかし、この程度だと中性子星にはならず何も残りません。爆発によって崩壊した星の欠片やガスは新たな星の材料となります。
太陽の8〜30倍ほどの質量をもつ恒星であれば、超新星爆発の後に中性子星になり、それ以上の星なら超新星爆発の後にブラックホールとなります。
今では、年間300以上もの超新星が観測されておりますが、我々の銀河系内での超新星の発見は1604年以来400年以上ありません。
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