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月はなぜウサギが餅をついている様に見えるのか?


 日本では、月の表面の模様を餅をついた兎のようだと古くから言われてきました。結構強引ですけどね。まぁ、無理すれば見れないこともない?ですね。

 

 このウサギ模様は、月に白い部分と黒い部分とがあるために模倣として見えているわけですが、実際、月では、どのような地形が黒く見えて、どのような地形が白く見えているのでしょうか?

 地球からみて明るく白く見える部分は起伏に富んだ高地となっています。逆に黒く見える部分は平坦な「海」といわれる地域です。

 地球から見ると月はいつも同じ面を見せていますので常に見えている部分では黒い部分が半分くらいを占めていますね。しかし、月の裏はクレーターが多く、高地の割合が多いため白い部分が多くなっています。

月の裏側

 でも、月の表面の黒いところってなんかだ左から上の方にまとまってますよね。右下の方は白いところばっかり・・・。なんでなんでしょう?

 実は、月の「海」といわれる場所は巨大な天体が衝突した跡だともいわれています。天体がぶつかり、その衝突によって溶岩が噴き出して盆地を埋めたのだと考えられているわけです。

天体の衝突で穴ができる。
衝突により溶岩が噴き出す
冷えて盆地となる

 この溶岩が玄武岩質であるため月の海といわれる部分は黒く見えるってわけです。



 月の表側にある海全体をプロセラルム盆地といい直径3000Kmもある巨大な衝突盆地であるという説が提唱されています。また、雨の海といわれる場所は38億年前の衝突によって形成された衝突盆地であると考えられています。



 裏側にある南極エイトケン盆地も衝突盆地であるといわれています。

 どうでしょう。なんとな〜く、いつも見上げている月。しかし、黒い部分と白い部分があるけどいったい月の表面はどんなになっているんだろう?と考えただけでいろいろなことがわかってきますね。

 想像力を働かせて夜空を見上げてみるのもいいものです。