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宇宙の謎月の謎>月にクレーターが多い理由



 

月にクレーターが多いのはなぜ?


 月の写真を見るとクレーターが沢山あるのがわかりますね。これは、隕石などが月にぶつかってできた跡です。

 しかし、なんで月にはそんなにも隕石がぶつかった跡があるのに地球には数えるほどしか隕石の跡って残っていなんでしょう。




 月にはなく、地球にはあるものと言えば、まず大気です。月では、重力が弱いのでほとんどの大気が宇宙空間に逃げていってしまい、ほぼ真空に近い状態になっています。

 地球には大気があるので小さな隕石なら大気との摩擦で地表に落ちる前に燃え尽きてしまうんですね。また、地球では、大気があるため風も存在します。この風により地上の土埃などは飛ばされてしまうのです。ですから、クレーターができても徐々に風化していくことになるのです。

 また、地球には水が存在します。水があるということは、雨が降りますね。その雨によっても地上にできたクレーターは徐々に洗い流されていってしまったり、池などに姿を変えてしまいます。

 さらに地球には火山がありますが、月には火山はありません。この火山の火山灰によってクレーターは埋もれてしまいます。

 そして、地球ではプレート運動もあります。また造山運動など大きな動きがあるのです。これらの巨大な動きにより地表にできたクレーターは消え去られてしまうわけです。

 太陽系初期には地球にも多くの隕石が降り注いできたといわれています。しかし、風化や水の影響。さらに地殻運動などによって地球にあったクレーターの多くは消し去られ、月ではそれらのクレーターが今も残っているのです。