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月の裏側はなぜ見えない?


 日本では、月の模様を「うさぎの餅つき」などと言ったりしますね。実は、いつも月を見上げると見えるのは、このうさぎの餅つきばかり・・・。このうさぎの模様の面を月の表側といったりします。

 月の裏側は、地球からは見えないんです!

 では、なぜ月の裏側は地球からは見えないのか?

 それは、「月が1周自転するのと、地球の周りを公転する周期が同じだから・・・。」

 はっ?意味わかんないんですけど!って感じですよね。では、これから詳しく説明していきます。



 もし、月が公転だけしていて、自転をしていなければ、上の図のようになります。図で月が下にきている時に月の裏側ばっちり見えちゃってますね。しかし、実際は下の図のように月も自転しているんです。



 月の動きだけ図にすると・・・




 ねっ。月は、常に地球に表面を見せながらゆっくりと自転しているんですね。これが地球の周りを一周する周期と自転の周期がいっしょってことです。細かい数字をいえば、27.3日で月は地球の周りを一周します。そして、27.3日かけて月は1回転(自転)をするんですね。

 おぉ!何というミラクル!まぁ、実は、これ月の重心と関係があるんですけどねぇ。

 月は、うさぎの模様の面の方が裏側よりもちょっと重いんです。

 

 いわゆるうさぎの模様の黒い部分。これ石なんですけど、白い部分より重いんです。ちなみに、月の裏側には、この黒い部分はありません。

  

 こんな感じです。裏より表側の方がちょっと重いので重心も真ん中よりちょっとうさぎ面の方に寄ります。月は、地球の重力によって引っ張られてますから、重いうさぎの面が地球側に向いちゃうって訳です。

 ちなみに、月の裏側はなんで、うさぎのような模様がないの?って疑問を持つ方もいるでしょう。

 月は、常に表側を地球に向けていますから、隕石が落ちてくるのは決まって裏側なんですね。だから、裏側はクレーターばかり。説としては、裏側にも海(月に水があるわけではないが、黒い模様が海のように見えるのでそう呼ばれている)はあったが、隕石が降り注いでクレーターが無数にできた為になくなってしまったと言われています。