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おすすめ天体望遠鏡の選び方





 天体望遠鏡を選ぶ際、まず知識として入れておいてほしいのが倍率です。50倍〜150倍。それ以上の倍率を持つ天体望遠鏡も多くあります。しかし、ここで注意しなければならない点があります。天体望遠鏡は倍率を上げすぎると視界が暗くなり解像も悪くなるためぼやけて見えてしまうのです。

 それよりも重要なのは対物レンズといわれる望遠鏡のレンズの口径の大きさです。このレンズが大きければ光をより多く集めることができるので星をより見やすくすることができます。

 口径のおよそ2倍程度までが理想的な倍率だといわれていますので60ミリの口径の天体望遠鏡でしたら120倍までがもっとも星がきれいに見える倍率です。ちなみに天体望遠鏡の場合は接眼レンズを交換すれば倍率を変えることができます。

 月のクレーターが見たいというのであれば100倍。土星の輪を見るのも100倍。木星の縞模様を見るのも100倍あれば可能です。一般的には50倍から150倍までの天体望遠鏡が多いのはその為です。

 また、天体望遠鏡には2つの種類があります。屈折式天体望遠鏡と反射式天体望遠鏡です。


屈折式天体望遠鏡 反射式天体望遠鏡


 初めての購入ではなるべく屈折式天体望遠鏡を選びましょう。メンテナンスも簡単、組み立てや操作も比較的簡単です。

 反射式天体望遠鏡は筒の中に反射鏡といわれる鏡があるタイプの望遠鏡です。色収差が発生しないといったメリットがありますが、メンテナンスは必要ですし、取り扱いになれるまでに少し時間がかかります。

 最後に注意していただきたいのが
望遠鏡を乗せる台です。これはフリーストップ経緯台を個人的にはお勧めします。フリーストップなので向けたい方向に望遠鏡を向けてそのまま観測することが可能です。この台は実は非常に重要です。何しろ100倍の倍率で星を見ているわけですから、安っぽいものですとちょっと手が触れただけで「さっきまで見ていた星どこいった〜!」とズレてしまいわけです。

フリーストップ経緯台


 経緯台式やコンピューター制御式、赤道儀式などありますが、初めての方はやはりフリーストップが使いやすいと思います。

 では、どんな天体望遠鏡を買えばいいんだっ!って話になりますが、初めての方ならビクセンというメーカーのボルタU A80Mfという天体望遠鏡がおすすめです。

 超定番中の定番の天体望遠鏡ですが、もちろんフリーストップ式の経緯台ですし、組み立てはネジ1本でできます。
 
 スペックは下記の通りですが対物レンズは80mm。倍率は46倍と144倍。また、別売で部品を購入すればスマホや一眼レフで月のクレーターの撮影などもできちゃいます。

 付属の正立天頂プリズムを使うことにより、日中の地上風景の観察も可能ということでネットや量販店では常に売れ筋1位を獲得していることが多い天体望遠鏡です。

 価格は5万円前後と安くはないのですが、安物を買って使いずらいとか思ったように星が見えないといったこともなく後悔のない天体望遠鏡だと思います。




ビクセン A80Mf 価格比較
 

【鏡筒部】

対物レンズ(主鏡)有効径 80mm/アクロマート、マルチコート
焦点距離(口径比F) 910mm(F11.4)
分解能・極限等級 1.45秒・11.3等星
集光力 肉眼の131倍
サイズ・重さ 長さ860mm 外径90mm
3.3kg(本体2.5kg)
ファインダー 6倍30mm 実視界7度

【接眼部】

パーツ取付サイズ ネジ込み/42mmTリング用ネジ
差し込み/31.7mm
接眼レンズ(※注)
(31.7mm径)
PL20mm(46倍、実視界64分)
PL6.3mm(144倍、実視界22分)

【その他】

写真撮影 拡大、直焦、コンパクトデジカメ(コリメート)撮影可
※別途カメラアダプター等が必要
太陽観察 太陽投影板Aセット(別売)併用にて可
総重量 9.0kg(接眼レンズ別)
保証期間 ご購入日より5年間保証