水星っていえば、水、金、地、火、木・・・ですから、地球に比較的近い惑星ですね。しかし、実は、天文ファンでも見たことがないという人がいるくらい見るのが難しい惑星でもあるんです。
なぜなのでしょうか?
地球から見て太陽の方向、つまり内側を周る惑星のことを内惑星といいます。逆に外側を周る惑星は外惑星です。
外惑星の場合は、その適切な時期になれば、太陽と反対方向の夜空で見ることができます。一方、内惑星は地球から観測すると太陽のそばから大きく離れることがないんので見ることが難しいんです。
金星の場合は日の出の3時間前から日没の3時間後までに見ることができます。金星は地球からも近いので地球から見える天体の中では太陽と月の次に明るい星ですので明けの明星、宵の明星などといったりしますね。
この金星が太陽からもっとも大きく離れるときの離角はおよそ50度であるのに対して水星の最大離角は28度。そのため、日の出前の東の地平線の近くか、日没後の西の地平線でしか見ることができないのです。
おおよそ日の出、日没の前後1時間ほどが勝負といったところです。さらにスモッグなどで空気が汚れていない場所であり、街灯などの灯りが少ないといった条件も必要となってきます。
あの地動説で有名なコペルニクスでさえ、水星を見ることができなかったといわれていますからね。
現在では、天体望遠鏡の性能もよくなっていますので、興味のある人はぜひ見つけてみましょう。
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