彗星は、夜空に長い尾をたなびかせ美しく神秘的な姿を我々に見せてくれます。では、この彗星ってどこからくるのでしょうか?
彗星の故郷はエッジワースカイパーベルトという場所。また、オールトの雲といわれる場所といわれています。
彗星の周期が200年未満のものは短周期彗星といわれますが、これはエッジワースカイパーベルトからやってくる彗星だといわれており、200年以上の周期のものは長周期彗星と呼ばれオールトの雲から来たものだと考えられています。
なんか聞きなれない言葉ですね。エッジワースカイパーベルト、オールトの雲。
エッジワースカイパーベルトっていうのは、海王星の軌道より外側の惑星になりきれなかった小さな天体が集まっている場所です。そのほとんどが氷を主成分としています。ドーナツのように穴の開いた円盤状の領域となっています。
一方のオールトの雲は太陽系を球殻状に取り囲んでいる領域でやはり氷を主成分とする小天体が複数あると考えられています。
彗星とは、これらの天体が重力的な擾乱を受けて太陽に近づくようになったのではないかと考えられているわけです。
画像参照:国立天文台(NOJI)より
さて、この彗星のトレードマークとでもいうべきは、長い尾ですが、彗星は常に尾をなびかせているわけではありません。
彗星が太陽に近づくと核が温められ表面の氷が蒸発しガスや塵を放出するんですね。結果、彗星がぼんやりと淡い光に包まれたように見えるわけです。
表面の氷が蒸発するってことは、いずれ彗星は消えてしまうの?実は、そういった可能性もあります。
彗星の周期は数年から数万年と幅広いのですが、何度も太陽に近づく彗星は氷が蒸発しガスや塵を放出するため核は徐々に小さくなっていきます。そして、ついには消滅してしまう彗星もあるのです。
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