宇宙は、我々のいる宇宙だけが唯一のものなのか?他にも別の宇宙がそんざいするのではないか?
そんなことをいうと何だかSF小説や漫画の世界のように思えますね。しかし、宇宙を研究している先生たちの中には、この宇宙以外にも別の宇宙が存在するはずであると考えている人たちがいます。
それが、マルチバースというわれる多宇宙です。
複数の宇宙がこの世の中には存在するのではないか?という理論ですね。この理論の根拠は、生まれたての宇宙にあります。
宇宙は、無から始まったといわれています。しかし、「無」といっても何もないという状態ではないんですね。量子論における無とは粒子が出現したり消滅したりする世界です。
>宇宙が無から生まれたってどういうこと?
そこから宇宙は、インフレーションと呼ばれる急激な加速膨張を起こします。そして、真空の相転移という、まぁ、これは水が氷になるような変化なんですが、これが宇宙でも起きます。そして、ビックバン!です。
>インフレーション宇宙と真空の相転移
ちょっと、ややこしくなってきますが、問題はインフレーションという加速膨張と真空の相転移。インフレーションの最中、宇宙では真空の相転移という高いエネルギーの古い真空が低いエネルギーの新しい真空へと変化するんですが、これは水が氷に変わるのと同じような感じです。バケツに入れた水が一気に氷に変わるわけではないように宇宙全体で一斉に起きるわけではないんです。
古い真空の中に新しい真空がいくつもできます。その新しい真空が膨張して古い真空の領域を狭めていくと、古い真空から別の「子宇宙」を産むのです。さらに、その子宇宙からも孫宇宙が生まれ・・・。と無数の宇宙が生まれたのではないか?というのです。この親宇宙と子宇宙との間にはワームホールというものでつながっているのですが、やげて切れて互いに因果関係を持たなくなるといわれています。ですから、確認のしようもないんですけどね。
このように生まれたての宇宙からは、いくつもの宇宙ができたという理論がマルチバース理論です。突拍子もない理論のように思えてしまいますが、我々の住む銀河だって1つじゃないですからね。いくつもあるわけです。もっと広い目でみれば、宇宙が複数あってもおかしくはないですよね。
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