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日食


 よくニュースなどで今年は、日食が見れます!なんて騒いでいたりしますね。数百年に1度の日食です!なんて頻繁に騒いでいるようなイメージもありますが、本当なのでしょうか?

 
日食と月食

 まずは、日食と月食の違いについて説明しますね。

 日食とは、月が太陽を覆い隠すことをいいます。地球の影の中に月が入るのが月食です。



 この日食にも「皆既日食」と「部分日食」があります。皆既日食では、太陽が月に完全に隠れるので周囲が暗くなり、コロナの光が広がるというとても神秘的な光景を見ることができます。

 

 部分日食では、月が太陽が完全に隠れるわけではないため、太陽が欠けているようにみえます。



 部分日食は比較的広い地域で観測できるのに対して、皆既日食が観測できるのは最大でも直径百数十キロほどとかなり狭い地域となります。

 また、月と地球との距離は常に一定ではないので、月が地球から離れている時に日食が起こると月の周りに太陽がはみ出して輪のように見えます。これは「金環日食」といいます。


 
 一口に日食といっても色々あるわけですね。

 
日食は貴重な現象なのか?

 さて、この皆既日食。ニュースで随分頻繁に騒がれているようなイメージがありますが、実際そんなに貴重な現象なのでしょうか?

 月の公転軌道は地球の公転軌道に対しておよそ5度傾いているので月、地球、太陽が同じ平面上に揃うタイミングは少なく必ず新月の時に日食が起こるというものではありません。

 しかしながら、日食は、部分日食を含めると地球上のどこかで年に平均2.5回ほど見ることができます。

 しかし!皆既日食に限るとかなり貴重といえるのです。何しろ、観測できる範囲が非常に狭いですからね。その皆既日食が見れる範囲が海の上なんてことも珍しくありません。

 例えば、東京で皆既日食が見れる頻度はどれくらいかというと、前回は1460年!次回の予定は2762年です。今、生きている人は東京で皆既日食を見た人も見ることになる人もいないってことですね。

 2012年に金環日食が観測できましたが、再び東京で金環日食が見れるのは2312年です。つまり、日食を見るためには待っているのではなく、自分が移動しないとなかなか見れないわけです。

 ちなみに今後、日本で日食を観測できるのは2050年までですと15回ほど。部分日食がほとんどですが、2030年には北海道で金環日食が見れますし、2035年には新潟から茨城にかけての地域で皆既日食が観測できます。