宇宙の謎  

宇宙の謎その他惑星の謎>ニューホライズン

 


 

ニュー・ホライズン


 冥王星への探査機としてニュー・ホライズンがケープカナベラル空軍基地からアトラスVロケットによって打ち上げられたのは2006年の1月19日。

 しかし、そのおよそ半年後に悲しいお知らせを聞くことになります・・・。



 1930年に発見された冥王星は太陽系の惑星の仲間として扱われてきました。お父さん、お母さんの世代ならみんな学校で習っています。しかし、観測技術の向上により1990年代に入ってからは海王星よりも外側の軌道を周る天体の中に冥王星と同じくらい、あるいはそれより大きな天体が次々と発見されてしまうのです。

 そして、2006年の8月。ついに国際天文学連合の総会で冥王星は惑星ではなく準惑星という扱いとなってしまいました。ニュー・ホライズンが飛び立ってから間もなくのことなんですね。

 打ち上げに精力を傾けていた方々はガックリだったでしょう。

 しかし、それでも探査の意義がなくなったわけではありません。

 2015年1月には冥王星の観測を開始。また、その後は冥王星の半分ほどの大きさもある衛星(地球の月と同じようなもの)カロンの撮影にも成功。

出典:NASA 
左側がカロン 右側が冥王星


 今後は、更に外側の天体の観測を予定しております。今までの常識が覆るかもしれない可能性を秘めたニュー・ホライズンの探査に目が離せませんね。