我々の住む地球や火星、金星のような岩石からなる地表面は木星には存在しません。では、どんな風になっているのか?
実は、木星は巨大ガス惑星といわれているように、そのほとんどが水素とヘリウムでできています。
大気層を降りていくと圧力と温度が上昇し、水素分子が圧縮され液化しています。これが、木星のもっとも表面の部分ですね。
されに深い場所では、金属水素の層ができています。北西では、地球の磁場の14倍ほどというとても強力な磁場が生じているのですが、これは、この金属水素の層が電気を通すため、ここを流れる特大の電流が原因と考えられています。
そして、さらに深い場所にいくとやっと氷や岩石でできた核にたどり着きます。地球の10〜45倍という重さの硬い核です。
では、人間がここに立つことは可能なのか?
まぁ、無理ですね・・・。写真などで見る木星の姿は縞模様の岩みたいな地表が見えますが、アレは大気中のアンモニアや水蒸気なんかがつくっている雲です。
その雲を抜けると液体分子状水素が姿を現すわけですが、もはやものすごい圧力がかかってくるわけですね。人間どころか現在の技術では機械ですらも木星の雲を抜けることは不可能です。
ちなみに木星を作っている成分の大部分は太陽と同じです。しかし、木星が太陽のようになるためには大きさが足りなかったんですね。あと75〜80倍くらいの重さがあれば、木星でも核融合を起こし、自ら輝く太陽となっていたと考えられています。
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