土星というと大きな環(リング)が特徴ですね。しかし、このリングは何も土星に限ったことではないんです。
実は、木星にもリングがあります。
土星にリングは、数センチから数十センチの小さな氷の粒で出来ています。もっと、大きな隕石がグルグル周っているようにも思えますけどね。実は、かなり小さな氷の粒だったんです。
しかし、木星のリングはもっと小さな塵(ダスト)でできています。マイクロミリメートルサイズなので非常に淡くて薄いんですね。ですから、ただでさえ見えづらいんです。また、木星の明るさも邪魔になるので観測が非常に難しかったんですね。
木星のリングが発見されたのは、1979年探査機ボイジャー1号によって観測されました。
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ボイジャー1号 |
また、ボイジャー2号では、リングが3つに分かれていることが発見されます。
真ん中のリングはメインリング、その内側には上下に大きく広がりドーナッツ状になるハローリング、そして、外側にはゴッサマーリング(蜘蛛の糸の環)といわれる非常に淡いリングで構成されています。
ちなみにメインリングは、木星の衛星であるアドラステアとメティスに隕石が衝突したときにできたものだと考えられています。
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