地球に月があるように木星にも衛星が周りを回っています。それも1つじゃありません。現在発見されているだけでも64個。
その内の4つは特別に大きな衛星なので17世紀初めにガリレオ・ガリレイによって望遠鏡で見つけることができました。その4つはガリレオ衛星といわれるイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4つです。
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左からイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト
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この中で一番内側を回っているイオは木星の引力と他の衛星との軌道共鳴による潮汐力により変形、加熱され活発な火山活動が見られます。
その次のエウロパは表面を氷で覆われた衛星です。しかし、このエウロパもイオの10分の1くらいの潮汐力を受けていると考えられるため内部は比較的暖かく、エウロパの一面を覆う氷を数十キロも掘れば、シャーベット上或いは液体の海が存在しているといわれています。ちなみに、エウロパの表面についているキズ?スジ?みたいなものは氷の地殻が割れて流出した地下の海の水が凍りついてできたものだろうと考えれれておリ、エウロパの地下の海には生命が存在する可能性もあるのです。
次のガニメデはかなり大きい!なんと水星よりでかいんです!太陽系の衛星の中では最大の大きさを誇ります。しかも、このガニメデ、エウロパ同様に表面を氷で覆われているんですが、最近になってガニメデの地下にも海が存在する可能性が出てきました。ガニメデにはオーロラが出現するんですが、このオーロラの揺れが予測していたよりも小さいことから、おそらく地下に塩水があり、これがオーロラの揺れを小さくしていると推測されたのです。しかも、ガニメデには僅かながら酸素原子をもつ大気も存在していることが発見されています。
ガリレオ衛星の最後がカリスト。カリストも氷の衛星です。このカリストにも水が存在する可能性がでてきています。カリストの磁場に変動があることがわかったのですが、これは氷の層の下に水の層があり、その中にイオンが流れているためではないか?と考えれるんです。
このように木星の衛星の中には水、海が存在する可能性のあるものが多くあります。一番可能性があると考えられているのはやはりエウロパ。内部が比較的暖かくて、氷の地表から5〜数十キロ掘れば水が出る可能性があるといわれていますからね。
我々が生きている間に宇宙生命体発見!などという見出しを見る日が来るかもしれませんね。
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