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木星ってどんな星?


 木星は、太陽系の惑星の中で一番大きな天体です。直径は、地球の約11倍。質量は地球の318倍もありますので他の惑星7つを足しても木星の半分の質量にもなりません。

 木星は、地球や水星、金星、火星のような岩石型惑星ではなく、ガス型の惑星です。そのほとんどは水素でできています。ですから、地面がなく、人間が着地しようとしてもできないんです。

 木星の中心には、岩石の核があり、そのまわりを液体の水素、気体の水素が取り巻いています。木星は、その大きさの割には回転が速く、自転速度は1周するのに10時間ほど。ですから、遠心力が強く、やや横に膨らんだ楕円形となっているんです。

 天体観測を趣味としている人はよくご存知かもしれませんが、木星には美しい縞模様があります。この縞模様の正体は何だと思いますか?


 土や砂が模様を作っているようにも見えますが、木星には地面がありません。この縞模様の正体は、大気中にできた雲でできています。木星の大気にはアンモニアやメタン、硫化アンモニウム、水蒸気などの成分があるため様々な色の雲ができ、それらが激しい気流の流れで美しい縞模様を作っているのです。



 また、木星には「大赤班(だいせきはん)」という大気の激しい渦があります。これは地球が丸ごと2つ入ってしまうほどの大きな渦。なぜ、このような大きな渦を巻く巨大な嵐が起きているのかはわかっていません。